そういやしばらく…2007年11月06日

 いつもの酒場でいつもの面子。もっともその晩の3人の話題がアレ。

「そういやしばらくサバゲしてないですよ」
「俺、サバゲどころか銃を撃ってもいない。忘れてるなぁ」
「撃ってませんねぇ」
「こうさ、撃つ瞬間というより着弾の感覚って言うかさ。バタタタッカカカッってのが…」
「あぁ~、良いですねぇ」
「パラタッ、ダッ、パカカカカカッ、チキーンッみたいな」
「シュッビシッ、シュシュッビシシシッって」
「シュタララッ、バタラタタッタッビシシシッって感じとか」
「あぁ~、ありますねぇ」
何なんだ我々は。妙な酒場風景。
「アーカー、持ってこようかな」
「いいねーアレ、空撃ちしまくりして」
「やめてよ、ヒューズ飛ぶんだよ」
「どうせなら“ホース付き”撃ちてぇなぁ。リコイルの凄い奴」
暫し沈黙。銘々に酒を啜る。
「ほんと、最近撃ってないなぁ」
「たまに、撃ちたいですねぇ」
「撃ちたいね~」

 てな訳で帰宅するなり長物を引っ張り出そうと心に決めていた。リコイルだったらユースエンジニアリングMP5を撃ちたいところだが、さすがにエアタンクに蓄気してまで撃つ気力はない。酔っていてしかも眠いときに銃を弄ってはいかんし、そもそも夜中である。とりあえず部屋の入り口近くにあったモーゼルカービン(タナカのモデルガン)を手に取ってみる。重い。それにしてもこんな変なバランスだったっけ。捧げッ銃ッ! ガタン! 「痛ッ」。足に落とした。バランスが変なのは自分の方だったか。

 仕方なく諦めてモデルガンのマルシンPPK/S(まだ「WALTHEP」バナーの頃のHW)を引っ張り出し、居間でビールを呑む。

 つまみがスペシャライズド製のサドルかマルシン製のワルサーPPK/Sかという違いだけで、まあ要するに酒を呑むということで私の中に大きな違いはないという、そういう夜だった。


読書 角田光代「対岸の彼女」文春文庫

長い“旅行”の末、退屈な町を懐かしいと思えたら、帰って来たいと思えたら幸せだけれど、町も自分も変わってしまうし変わってくれる。でも何を幸せと思っていたのかだけは忘れずにいたい。…自分は結構忘れっぽいんだけどさ。第132回直木賞受賞作。


小隊司令部発

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