「ねぇ、まだイかないの?」2009年05月01日

 趣味に関わる物を手に入れる時、理由というのはあってないようなものである。従って「公民館通いで、呑んだ帰路にタクシーの荷室にも詰める折り畳み自転車が1台欲しい」という私の理由をまともに聞いている人は、おそらく誰もいないだろう。条件に合う所有車は辛うじてパチダホンだが、会社の置き自転車としても手放し難い。そのためこれに代替するエレベーター内で転回できるサイズの自転車をとあれこれ迷っていたが、それは意外にもあっさり転がり込んできた。

 さて市価の数分の一で入手できた極上程度の実ダホンことダホン ボードウォークD7であるが、パチダホンと置き換えるには幾つか手を入れる必要があった。フェンダーやライト、サイコンの取り付けの他、ハンドル位置の高さを変える必要があった。その方法をあれこれ悩んだり、ガシガシ手を動かしたりしたのが前回までの話。今回はとうとう仕上げ編である。

 切断部の傷と斜め具合を隠すため、ダミーのクランプを用意。しかし径が足りないので(4.4mmって結構あるね)プラ片で押し広げて填めた。ポスト内は防錆加工が綺麗に施されていたが、溶接痕があったので削る。やすった所は防錆剤を塗布して黒くなっている。

 置き自転車なのでサイコンは最安の物。ところがこれ、上位機種と違い縦方向のバイブには取り付けられない。仕方ないのでエポパテでマウントを自作。素材の色がベージュなので要塗装となる。コードの切り詰めが意外に楽だったのが○。

 シュレッドレスコンバーターは問題なく付いた。懸念していた傾きもほぼない。表面にローレット加工が施されているため、取り付けるステムに傷が付くのが難点と言えば言える。しかも寸法がきつくてプラハンマーで叩き込むはめになった。

 ハンドルバーを切り詰める段になってから、やはりグリップを変えたいなどと思い始めたりして。

他社には33mmより径のある物があるにはあったが色が黒だった(タイオガしかなかった)。


エポパテで仮留め。微妙にセンターからオフセットしないと畳んだ時にハンドルポストにぶつかる。

読書 長嶋 有「夕子ちゃんの近道」講談社文庫

すっとぼけたやつだなぁと。そのくせトリッキーだなぁと。文庫のくせにしおりが企画物、その上オビの内側に書き下ろし掌編。というのが。しかもそれはあくまでディティールなのだけど。それが長嶋有なのだなぁと。


小隊司令部発

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