不便な1週間と鎖骨固定帯2010年02月07日

 不便だ。鎖骨骨折の不便さを思い知る1週間だった。まあ不便さのない骨折というのも想像できないが、そもそも骨折の不便さを想像したこと自体がなかった。

 鎖骨骨折の治療では、手術をしない場合は「クラビクル ブレース(鎖骨固定帯)」というのを骨がくっつくまで常時装着する。鎖骨周辺はギプスなどで全部を固定出来ないので、肩を後ろに引っ張るバンドを着ける。その状態で折れた鎖骨同士は概ね同一線上に来るので、くっつくまでこの位置で固定をする。毎週レントゲンを撮って経過を見ていくということである。繋がるのに1ヶ月。使えるのに3ヶ月。最低1ヶ月は着けていないとならない。

 とはいえギプスと違ってシャワーの際など一時的には外しても良いという。しかし救急病院で装着された物は締め付け具合を調整するベルクロが背中にあり、一人で脱着できないという難点がある。調べると、ネット上にはこの日本シグマックス製の他にダイヤ工業製しか流通していない様だが構造に大差はない。でもこれ、肩辺りのベルトをプラバックルで繋ぐように改造したら、一人で脱着できるんじゃないかな。なんて相変わらずの事を考えていたら、妻が前面脱着の出来る米国LP社製を楽天で見つけてきて注文した。どこまで「お取り寄せ上手」なんだ君は。

 固定帯を着けていると寝る時が最も難儀で、左肩を上にしたまま寝続けるのは難しく、一晩に2度程肩の痛みで目を覚ます。

 服の袖に腕を通すのも慣れが必要で、当分スーツは着られなさそうである。私服勤務であった。

 何より、1週間どこの酒場にも寄らないなんて、年末年始や夏休み以外ではインフルエンザ以来である。「1週間呑まないと体調良くなるよ」などと妻は言っていたが、生活のリズムは狂うは仕事と家族以外の人間と会わなくなるは、何も良いことはない。呑まなければ鼾をかかないと思っていたらしいが、そうでないことも証明されたし、来週はそろそろ呑んでも良いだろう。


上)日本シグマックス社製 下)LP社製
パッドの厚みや金具の作りなど、安価なLP製には1/2近い価格相応のグレード差が見られるが、やはり一人で脱着できるのが一番。

2日はご覧の通りの雪。この日だけ会社を休んだが(仕事はした)、できればもっと休みたかったなぁ。

よもやこんな物を飲むことになろうとは。ノンアルコールビールにしてはマシだが…。

小隊司令部発

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