オムレツと猫2010年02月26日

 上の娘がいつまでも寝ないので、「暖かくして早く寝なさい」と掛け布団を被せ、四辺を内側に丸め込んで電気を消した。自分が寝る段になり部屋に入ると、果たしてそのままの姿勢で寝ていた。横向きで丸まっているので四角ではなく、半月形に近いまるでオムレツの様な形だ。オムレツ状にくるまれているので表情は見えないが、スースーと音を出しながら安らかに眠っている。何か変な感じなので指で軽くつついてみるが、特に反応無し。単なる子供のくるまった布団である。

 下の娘を見ると敷き布団から半身転げ出ており、積み上げられた洗濯物に突っ込んでいる。暗い部屋の中、爪先で洗濯物を掻き分けて歩こうとすると、その一部は娘の足だった。自分も眠くて面倒くさいので洗濯物ごと上に布団を掛ける。後で妻に文句を言われそうな気もしたが、どうせ妻が上がってくる時にはまた違う格好で寝ているだろう。

 部屋の一番奥に戻り、PowerBookのUSBポートにライトを差して書き物をしてみたが、寝転がっているとどのようにしても左鎖骨に負担が掛かる体勢となってしまうので、諦めて寝ることにする。

 医者に言われた様な、枕で左肩を持ち上げる体勢は不自然で維持できない。左の胸を張る様な、肩を後ろに下げる様な姿勢というと、よく考えたらいつもの様にうつぶせで寝れば良いだけなんじゃないかと思い付く。試してみれば良い感じである。そこから寝るまでには何の苦労もなく、あっと言う間に寝てしまう。

 前日が“猫の日”だとかで猫の画像を見ることが多かったせいだろうか、猫の沢山出てくる夢を見た。と言ってもファンタジーなものではなく死骸の猫ばかり。朝、家を出ると、前の通りが近所の野良猫の無惨な死骸だらけ。半分は見知った猫だった。まさかこの中を子供達が登校したのかと唖然として、心配でならなかった。

 話はそれだけで終わり。例によって夜中に目が覚めて、トイレに立ち、水を飲んで、また寝た。


読書 蓮見圭一「水曜の朝、午前三時」新潮文庫(再読)

正直、若い時の自分を、こうも客観的に思い出せるものかね? 私はほれ、何かしら書き(描き)残しているから、思い出しは出来るけれど。客観的に批判したりはできないね。


小隊司令部発

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