「戦前バージョン」前夜祭2010年03月05日

 「○○するともなしに○○する」という言い方があるが、「買うともなしに買う」とは言わないか。しかしその様にして買っている月刊「Gun」を捲る。案の定あまり趣味ではない銃ばかりが取り上げられておりつまらない思いをする。というのが毎月のことなのだが、今月号は新製品紹介欄で手が止まる。

 マルシン工業が、何とワルサーPPKの戦前バージョンを出すというではないか。現用PPKが出た時のレポート記事でも「出して欲しい」とは書かなかったが、それは、現用と戦前では各部の面構成など実はかなりの違いがあるし、大戦独軍マニア以外に今から人気が出るとも思えず諦めていたためである。それがまさか出ることになろうとは。記事には007ブームと書かれていたが、どこで流行っているのか私は感じたことがない。

 しかし更に強い衝撃はその数ページ先に見開き2ページで待っていた。

 CAWも、ワルサーPPKの戦前バージョンを出すのだ。それもエーレンバッフェ。しかもマルシンとほぼ同額。凄い。CAWと言えば、あのカンプピストルを出してくれたメーカーである。全くよく分かってくださっている。オプションのグリップが木製というのが解せないが、まあそれは良しとしよう。

 いつもなら両方買うところだが、自転車の高額パーツを購入後に立て続けにそれはさすがに無理である。どちらかだけ買うのなら間違いなくCAWだろう。マルシンはまたしてもABSでダミーカートという意味の分からない仕様を一番手に据え、更に指掛け無しのマガジンなのだ。一方のCAWはバナー刻印こそないものの、コアなエーレンバッフェである。逆にマルシンはライセンサーの手前、スワスチカ入りの銃を作る訳にはいかないのではないかとも思う。

 それにしても全く予定外で困ってしまう。しかし何とかして入手せねば。なにせ私にとってのPPKは「買うべくして買う」モデルであるのだから。

先輩達が待っている。左から、ポイント(後期生産分・シルバー)、MGC(3型)、マルシン(初期型・HW)。…戦前モデルとしてはMGCはオマケか(笑)。

関連リンク
クラフトアップルワークス
WALTHER PPK


マルシン工業
ワルサーPPK「初期型」


小隊司令部発

本欄はサイト内の各コンテンツの更新とは別に、概ね2〜5日毎に更新中。バックナンバーは「公文書」でもどうぞ。ブログ部分は「人気ブログランキング」に自転車カテゴリーで参加中。ワンクリックのご協力を。