タダほど気持ち悪いものはない2012年05月10日

 AirMacをオンにしたまま電車の中でPowerBookを広げていたりすると、無線LANの反応が出ることがある。大概はスマホ用だったりするが、走っている山手線の中なのに接続ポイントらしきものが現れることがある。これが「Free Public WiFi」と表示されたりするので、初めて見たときはこんな公共サービスでも始まったのかと思ってしまった。

 実際に「FREESPOT」の様な無料接続サービスも存在はする。しかしちょっとネットで検索すれば、「Free Public WiFi」がそれとは全然違う事が分かる。そもそも接続してもインターネットに繋がる訳ではない。では何に繋がっているのか。

 流行のWiFiに用いられているIEEE 802.11無線LANにはインフラストラクチャ・モードとアドホック・モードという2つの動作モードがある。一般的なのは前者で、DHCPサーバ兼用のアクセスポイントが親機としてあり、そこからネット接続する。後者はPC同士が繋がりLANを形成する。「Free Public WiFi」は後者だ。

 無線LANは一度接続したことがあると、その情報に基づいて自動的に接続を試みる様になってしまう。OSのバージョンによっては保存されたアドホック・モードの設定で自らが発信してしまう場合もあるそうだ。この様にして無意識的に勝手に繋がりあってしまうので、どこかに悪意ある接続が介在すると、利用されてしまうことになるという問題がある。そしてこの設定、手動で取り除かないとならない。

 海外から流れてきたものらしいが、これによって何か実質的な損害を被ったという事例は、とりあえずは見当たらない。とはいえ気持ち悪い事には違いない。流した奴は、ネットのどこかでこういう記事を読んでは「してやったり」などと思っているのだろうか。気持ち悪い。


と、タダを否定するようなことを書いておきながら、一方でフリーのウェブスペースを利用したりしている。当サイトのミラーサイトを今更ながら作った。場所はFC2である。これで私が失踪したりしてASAHIネットが解約になっても、とりあえずウェブ上に栴檀林は残るという次第である。何に対する心配なんだ?

小隊司令部発

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