5月11日10時10分2012年05月11日

 もう1杯コーヒーをと思ったが、それで間に合わなくなるのも厭なので家を出る。“間に合う列車”に乗った。朝なのに、その次がなぜだか10分も開く。

 相変わらず楽しくもない車内。当たり前か。大声で馬鹿話をする娘達がいて、今までに負った大怪我を挙げ合っているが、酷く痛々しいのはともかく、話が酷くつまらなくて痛々しい。何より喋り方が妙で耳障り。なんだろと聞いてると漫研だそうな。改めて見ると、なるほどと腑に落ちたり。

 山手に乗り換えてすぐに向かいのホームを走る内回りが止まった。ああこれは来るなと思っていたら、案の定乗っていた外回りも止まる。幸い日暮里には達していたので京浜東北に乗り換えるが、これがもう酷い車内。しかも上野でホームに降りると車内には戻れず2本も見送った。会社に電話をするとH嬢は出社していたので、上野から歩く旨を告げ駅を出た。

 「こんな電車には乗れない」というのは理屈が通らないかも知れないが、「こんな電車に乗ってまで出社しないとならない程の仕事はない」とまで言うのは宜しくない。尤も結局誰にも訊かれなかったが。

 上野〜神田の3駅は考えていたより時間がかかり、30分必要だった。朝から汗をかくのは厭だったので早足の私にしてはゆっくりだったかも知れない。

 自転車で走るのと違うのは、いろいろ観察しながら移動できること。まあ大抵女性を見てるのだが。

 薄手の超ミニを穿いた娘が、ビル風が吹き上げる坂に差し掛かったが、堂々と闊歩して案の定吹き上げられたらTバックだった。反射的に口笛を吹くところだった。

 秋葉ではとても珍しい電動車椅子を見掛けた。キャタピラなのである。乗っているのは自分と同世代くらいの男性で、あまり障害者ぽい雰囲気ではないし笑顔だったから単なる乗り物なのかと思ってしまった。うっかり「格好良いですね」と声を掛けたくなった。不謹慎か。

 40分遅刻。まあ、こういうスタートの1日だ。


読書 水木悦子・赤塚りえ子・手塚るみ子「ゲゲゲの娘、レレレの娘、らららの娘」
文春文庫

話に興味はあったけれどわざわざ買ってまではと思っていたものの、わざわざ買ってしまった。母も読むかなと思って。結局は天才の私生活覗いてもさと思っていたのだけれど、夫人ではなく子供、それも異性の子供によって書かれる天才像というのは、なかなかに面白い物だった。

 


小隊司令部発

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