まえばし赤城山ヒルクライム完走の入門ロード「ソヴェール」を見てきた2012年11月11日

 先週末の荒川でCALLE SERIAの色違いという珍しいペアを見掛けた。何か楽しげな青年達だったのでつい話し掛けそうになったが思い留まる。この中国製ロードバイクは品質もサイズも吊しのままでは結構辛い様だし、メーカーそのものがハッキリしない。数年前からネットオークションで実売3〜4万円程度で販売されているが、半分ネタで弄り倒して乗るのが適当らしい。

 そこへ先日、DIYチェーン店カインズホームの系列カインズサイクルパークから5万円を切る本格ロードバイク発売という記事を読んだ。スポーツ紙サイトとの連動企画で、廉価で始めるロードバイクの楽しみ方を綴る連載も始めるらしい。「SAUVEUR(ソヴェール)」は「救世主」の意味だが、入門車10万円からというロードにあって、それなりの品質で5万円で提供し敷居を下げる救世主という事だろう。このクラスを購入しようとする人によくパーツのアップグレードスパイラルを懸念する意見を聞くが、すぐ止めるかもしれない趣味にこのご時世10万はないだろうし賛成である。

 しかし待てよ、先達の専門店も当然同種の物を出しているはずだ。サイクルベースあさひはどうだろう。サイトを見ると「プレックロード」というのがあってそれなり良さそう。だが一割高い。しかも近隣2軒では店頭になかった。

 この辺のクラスは、アルミフレームにSORA辺りで10kgをちょっと越える程度であるが、それ以上細かいことは自転車好きでなければ分からない程度の違い。ゾヴェールは、当然その辺りを研究し尽くして出してきたはずだが、フレームサイズか1つで、ハブはクイックではなく、ついでに色が1色という辺りが少々残念である。

 ロードバイクは時期を逃すとタマが無くなる。実は初心者にはこれこそモチベーションを落とす原因ではないかと思う。通年の安定在庫確保にこそアドバンテージはあるのではないかと思う。


家から10kmの所に東大和店があるので、JEDIで行ってきた。多摩モノレール桜街道駅にほぼ直結の場所。


お店でチラシをいただく(手前)。安売り自転車屋のチラシにしては随分大人しくて小綺麗。<制作経験あるので実感として。

ワンフロアの広い店内は何がどこにあるか分かり易い。シーズンのせいもあるか、近隣のあさひ同様ブランドスポーツ車はほぼない。(ちなみに店内撮影は許可の上)

この後ろに図らずも(?)値下げで同価格になった無名メーカー製が並んでいたが、お客はむしろ悩むのではと…。
関連リンク
「サイクリングをもっと気軽に “SAUVEUR”で「まえばし赤城山ヒルクライム」を完走」
 cyclist(サンスポの自転車サイト)

カインズサイクルパーク 諸元表はPDFの方が良い。細部の画像が少な過ぎ。初心者向けとはいえ。
↑'13年1月現在は物凄く改善されている。

あさひ「プレックロード」 ライバル車? 3サイズ・クイックリリース・補助ブレーキ付きで3サイズ3色、54,800円。

読書 

 三崎亜記「廃墟建築士」集英社文庫

七階を撤去しようとする市と市民の戦い「七階闘争」とか、その名の通り廃墟を造る「廃墟建築士」など、この人の作品は荒唐無稽な設定で現実をアレンジして描いている様でいて、実のところ描いているのは本質的な部分なので、怖いくらいにリアルに感じてしまう。


村上春樹「回転木馬のデッドヒート」講談社文庫[再読]

何度目かの再読のはずだが、この本を読んだのは随分前の様で、ストーリーは覚えているのに読後感を忘れているとか、その逆とか。不思議なものだな。


亀山早苗「オンナを降りない女たち オトコを降りる男たち」新潮文庫

女性のお洒落は、基本的に異性への媚びではなく同性への牽制であるので、家庭に入ることでその意識が薄れる人は多い。しかしいつまでも同性を牽制対象として意識しなければならない社会になってきたから、40でも50でもオンナであることを維持意識しようとする女性が増えているのだろう。なぜにこの本を? というのはそういうことを最近考えていたから。ちなみにこの種の本は取材量が多くサンプルが多数だと両刃の刃で散漫になりがちだが、筆者の主張がしっかりしているため、意外に全体の主張がはっきりしていた。

…今週の読書、貯まり過ぎだよ。


小隊司令部発

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