邪道の冷やし中華2013年07月02日

 日頃、ナポリタンと言えばナポリタンばかり食べ、油そばと言い出せば油そばばかり食す。連日ブログはその話題になり、ついっぷるフォトには延々それらの画像が並ぶ。そんな私は、実は某食品メーカーに勤務する開発員なのだ。新製品開発のために日々仕事としてそれらを記録し、成果として我が社のカップ麺でナポリタンや油そばは大ヒット商品となった。そして次なる新商品は、このところ騒いでいる冷やし中華である。

 …冗談はともかく、そう言えば冷やし中華のカップ麺というのは見た事がないな。調べるとあるにはあったが、大黒食品工業というメーカーの製品のみらしい。企画物かと思ったら'88年発売というロングラン商品である。しかし夏季限定だが夏季でも見掛けない。どこローカルなんだと思ったら群馬で一応関東なのだが。

 ともあれこのところ昼飯時は冷やし中華の事ばかり考えていた。そんな事を言っていると「冷やし中華ってどこで食べられるんですか?」とH嬢がとぼけた事を訊いて来る。そんなの中華料理屋に決まってる。ラーメン屋はむしろ扱わない店も多い。だがしかし、中華料理屋の冷やし中華は皆同じ味で900円以上する。

 確かに冷やし中華の構成具材は手間が掛かる。ハムやチャーシュー、錦糸卵、キュウリなどは細切りと決まっている。しかしそうでなければ安いのだろうか。安ければそうでないのだろうか。そもそもそうでなく冷やし中華を名乗っているものはあるのだろうか。

 そんな探究心が、私を邪道の冷やし中華を探す旅に向かわせた。いやそれは嘘で、単に近隣で王道でなさそうな冷やし中華を食べて回ってみただけである。相変わらずなのだ。当然「コレジャナイ」冷やし中華ばかりに。こんななら「博多天神」翡翠麺の400円冷やし中華も食べるんだった(何言ってんの!?)。


中華居酒屋の冷やし中華
■香港酒家桂泉
いつも素通りする勤務先近くの雑居ビルの中華居酒屋が出しているランチメニュー。改めて見ると何でも600円。それにしても20種って、ランチメニューでも何でもないんじゃ…。飲み屋のママ風中国人が注文時に「普通の? 辛いの?」と訊くので「辛いのは凄く辛い?」と訊くと「うン…美味しいヨ」というのでこれにした。

博多ラーメン店の冷やし中華
■博多うま馬
例によって得意先のテナント店である。夏CPの特別メニューだが、混んだ店内でこれを食べている人なし。確かにここでわざわざ冷やし中華を、それも950円出して食うのはなぁという気もする。一見冷やし中華ではあるが、タレは甘酸っぱくなく、辛味は芥子明太。いや、旨いのではあるがこれは…。

立ち喰いそば屋の冷やし中華
■笠置そば ふじ家
ラーメンを出してるついでに用意しました的メニューで格安の450円。紅生以外の具材がラーメンと同じで笑ってしまうが(ネギ要らんだろ)、タレはさすがに専用で味は正統派。しかし妙に薄い。混んでる時に頼むのは迷惑だろうなぁという位に他のメニューと工程が違う。

小隊司令部発

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