謎仕様ガルパン・ヘッツァー、DL。 万世駆逐戦車2013年11月02日

 

 最近、企業サイトのあるおまけコンテンツが話題だ。無料DLのペーパークラフトである。「赤福」が配布している古式ゆかしい自社社屋などは、殆どマニアックな域に達する内容とグレードだ。それと列び話題なのが「肉の万世」だ。サイトの子供向けページでDLできるペーパークラフトは、歳時モノの他にも「万かつサンド」や「万世排骨拉麺」といったオリジナリティ溢れる愉快なアイテムが揃っている。子供向けにしては難しいのだが、親子で楽しむのに良いかもしれない。

 しかし実のところ、一番楽しんでいるのは担当の人ではないかと思われる。というのも、最近加わった歳時でもメニューでもないアイテムがあまりにユニークなのだ。

 なにせ戦車である。いくらガルパン流行とは言え、なぜ「肉の万世」で。しかも名称こそ「万世戦車」「万世駆逐戦車」となっているが、明らかに4号H型(シュルツェン無)とヘッツァー軽駆逐戦車なのだ。車体には描かれる「肉の万世」のキャラクター「モーちゃん、ブーちゃん」の位置も明らかに…。更にヘッツァーの方を子細に見てみると、わざわざ機銃を外した防盾や中期型と後期型が混ざったディティールなど、ガルパン設定の謎仕様そのものになっているのである。なんだこりゃ。勿論速攻でDLしてしまった。ただ、部品点数がそれなりにあり、切り出しには手こずった。

後ろから見ると寸法は何ともだが、ディティールが何ともアレ[拡大あり]。


奥は1/48。手前が1/35(未組み立て)。全長は概ね1/35で、幅が概ね1/25の様だ。

 ちなみにこれらの戦車はただのおふざけではなく、組み上げ時の芯として「万かつサンド」の空箱を利用するという、なかなかに小憎らしい仕掛けだ。DLして楽しむだけでなく商品も買ってねという訳だ。その箱のための設計なのでプロポーションがややおかしいのはご愛嬌だが、箱のサイズに合わせているため少し大きいのが難点。原寸で組むと芯に空箱が入ってもコピー用紙では保ちそうもないので1/2サイズで出力することにした。

 勿論「万かつサンド」は別に買った。旨かった。

※フォームで問い合わせたところ、制作しているの自体は外部の制作会社とのこと。

読書 藤沢 周「ブエノスアイレス午前霊時」河出文庫
(何度目かの再読)

耄碌した元娼婦の老婦人と閉ざされた温泉町の旅館。自家中毒の様にぐるぐると身を巡る血液。逃げられない寂れたデパート屋上。そういや最近藤沢周の文庫、新刊ないな。


小隊司令部発

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