ママチャリ後輪の呪縛2015年03月03日

 週末はまた例によって自転車整備をしていた。お誂え向きに雨であったし。

 自転車整備と言っても、レースに向けて高精度な工具で高級ロードバイクの調整をしている訳でなく、いつも通り、錆や傷の目立つ小汚い工具でママチャリ弄りである。プロショップではなく街の自転車屋のおっちゃん然である。

 そんな事言いながら、街の自転車屋ほどの技術はなかろうというご指摘もあるだろうか。確かに手際は悪い。ママチャリのリアタイヤ交換に2時間も掛けていては仕事にはならない。そもそも呑みながらやっているしな。

 だが例えば自転車屋なら効率を考えて交換するパーツでも、曲げ直したり磨いたりして修理している。自慢ではなくて性分だが。でもその性分でも二の足を踏むことはある。

 娘のルイガモ、実は直っていなかった。異音はBBでなくハブの内装変速器からで、3段目だけ不規則にキュリキュリと音を立てるのが分かった。メンテフリーが建前でグリスニップルはなく、ということは不具合出たら全取り替え。調べると油を差すには高難度の分解を要するのだった。これは昼飯後手を付けて夕方までにという訳にはいかなさそうで取り敢えず延期にした。

 それなのに何をしていたかというと、ツマ車のリアがパンクかもと言うので診たところ、タイヤごと寿命になっていたのだ。表面つるつるで所々小傷があった。

 ママチャリの後輪を外したことのある方はどのくらいおいでだろうか。それも電アシの。

 まずやる事は後軸1本に掛かった、沢山のパーツの順序と向きの記録。それらを全部外してブレーキのワイヤーと固定ステーを外し、クリップを抜いてチェーンを切る。最後に電源コードも抜いてやっと外れる。ひっくり返した方が作業効率は良いが、何せ重い。

 冷たい雨の降る休日の午後にはお誂え向きの作業ではあるが。

ゴミ置き場の様な勝手口の電チャリ。あまり弄る気にならずろくに点検もしていなかった。

左の新品と比べると別物だが実は全く同じ製品。

傷の向こうにキャンバス見えてるよ。やれやれ。


外からナット、ワッシャー(表裏あり)、フェンダーステー、キャリア、スタンド、チェーンテンショナー(表裏あり)、ブレーキ側にはブレーキ固定ナット。メーカー・車種によって異なる。

全部組んでからリターンスプリングの組み忘れに気付く。錆びてるしへたってるし、いらねーよ!

小隊司令部発

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