帰路の油そば2015年09月02日

 私が西武線の終電を逃した時のエスケープである中央線側の最寄り駅が武蔵小金井。三月に一度使うかどうかという位である。その程度の利用なので、終電で腹を空かしたまま降りて、ちょっと小腹とアルコールと思っても、駅前の勝手が分からない。

 駅から見える店は敢えて避けてと思って裏手に入ると、驚くことにチャイエスの客引きがいた。あまりのあれにクラクラとして別の路地に入り込むと、更にちょい裏にこの店を見つけた(但しもっと外れると普通の住宅街になる)。建て構えがチェーンぽいがそれだけに気軽。ファサードメニューに油そばがあるので、これで一杯いくかと思った。

 お客の入りは6割。平日終電時の武蔵小金井でこれは繁盛しているだろう。何より店員さんがこの時間に元気なのが良い感じ。もっとどんよりしているかと思っていた。店内はやや狭いのだが、それが逆に殺伐としなくて奏功しているかも。とっくに食い終わってるのに、備え付けの大量の漫画蔵書を読み漁っている客もいるがそれはそれという感じ。

 ツマミとしては唐揚げのセット物が良さそうではあったが、さんざん呑んでいたので油そばと中生を頼む(でも呑むのか)。

 だがしかし実を言うと、メニュー自体は残念だった。日▲屋のと同レベルだがそれでいて三割高の770円という価格はちょっとどうかと思う。見るからに貧相で口にすると落ち込むチャーシューにおざなりなアリバイ的シナチク、何より主役のはずの麺が…グラドルどころかチラシモデル。

 とは言え、終電後に腹を満たして一杯やって帰るなら、全くお勧めなレベル。コストの圧迫を最小限に抑えてのフックとしては、酢とラー油のセットにマヨも加えて、ネギをもうちょっと盛ればウケが良くて大成功だと思うんだがどうだろう。素人考えだろうか。

 武蔵野だから油そばということなら、もう少し頑張って欲しい。

風風ラーメン 武蔵小金井店ラーメン / 武蔵小金井駅
夜総合点★★☆☆☆ 2.5