水道道路2015年10月17日

 武蔵小金井駅で見慣れない冊子を見つけた。「むさしのパークライフマガジン」という年2回刊らしき冊子。12Pの誌面は写真を大きく配した随分と余裕のあるデザインになっているが、何のための冊子なのかやや分かりにくい。発行の「西武・武蔵野パートナーズ」は、武蔵野地区の都立公園の指定管理者とある。それで公園や自然の写真ばかりなのか。

 指定管理者とは、地方公共団体が公の施設の管理を行わせるために指定する団体の事だが、学童クラブの保護者会役員をやめて以来気にしたことがなかった。

 この団体は武蔵野地区の10公園2緑道を管理していると書かれている。地区最大の小金井公園は含まれていない。見覚えのある公園が多いのは近隣住人としては当然として、中に狭山・境緑道があった。所謂多摩湖CRと併走している歩行者道である。

「むさしのパークライフマガジン」手にしたのは確かに偶然だが、後日確かめたら会社の資料にバックナンバーが揃ってた(苦笑)。よく見たら…秋冬/春夏/夏秋という妙な不定期刊。…察し(焦)。
 最近の本欄にも書いた通り、近隣住人でも自転車道「多摩湖自転車道」と歩行者専用道「狭山・境緑道」の区分を意識している事は少ない。最近になってこの二つの道は別物だと知り、改めて調べた。

 正式名「東京都道253号保谷狭山自然公園自転車道線」という都道として把握していたのは通称「多摩湖自転車道」の方で、これは道路として東京都建設局の東京都北多摩北部建設事務所が行っている(西東京市以東は東京都北多摩南部建設事務所の管轄)。

 一方、併走する「狭山・境緑道」は公園であり、東京都西部公園緑地事務所の管轄だそうだ。ここを先の西武・武蔵野パートナーズが保守整備している。

最寄りの水道道路。この区間は2本にはっきり分かれていて、画面左が狭山・境緑道で、右が多摩湖自転車道。
西東京市には間の垣根のない区間もある。また、 整備が進んでいない多摩湖に近い方面では、昔のまま狭山・境緑道の多くが未舗装路として多摩湖自転車道の両側に配されていたりする。
 そしてこれらは東京都水道局の土地の上にある。

 ちなみに他にも通称・愛称の類があり、地元ではまとめて「水道道路」「小平グリーンロード(これはあまり普及していない)」などと呼んでいる。私も長いこと水道道路と呼んでいた。

 最近少しずつ整備は進んでいるが、エリアによる統一感のなさは相変わらずで、それにはこういう背景もあるのかと勝手に納得している。


■関連の本欄
梅雨の晴れ間と車止めの隙間 ? '15.6.25
西東京区間の最新整備状況について。そして、サインにケチ付け。

■関連リンク
狭山・境緑道マネジメントプラン(東京都建設局)
東京都建設局 東京都北多摩北部建設事務所
東京都建設局 東京都北多摩南部建設事務所
東京都建設局 東京都西部公園緑地事務所

小隊司令部発

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