GW 4夜連続連載(4) オフィス街の街中華 神田・巴家2018年05月06日

 事務所に程近い場所にある街中華。街中華というと住宅地という立地を思い浮かべがちだが、場所は大手町寄りの内神田なのでやや低い物も含めて周りはビルに囲まれている。ただ、持ち家(ビルだけど)に身内経営(多分)というところは街中華の文法通りだし、この街にフィットしている。狭い間口の店頭には色の褪せたサンプルが飾られており、ファサードの色の少なさと相まって中華屋然とした色彩はない。

 だが実は結構な繁盛店。混雑が容易に想像付く昼ド真ん中に入った事はなくて、早くに閉まる界隈とは違い3時まで開いているので遅めに訪れるのだが、必ず客の出入りはある。夜も年配客が集まって随分と活況を呈しているのが外から分かる。間口と異なり中は奥に長くてかなり広く、4人掛けテーブルが8卓並ぶ。

 茶碗に盛られる素朴なチャーハンや大きめのシューマイとのセットも良いが、私は五目そばに強く惹かれる。たっぷりの野菜はそれを見渡すためかの様に透明なスープに沈む。懐かしい感じのチャーシューは、他のメニューでも重ねてずらしたりせずに必ずシンメトリーに配置される。そしてふわりと広がる玉子。麺は確かにちょっと長めだが、細くつるつるで食感も良い。

 昼の部終了の時間が近くなり一人になってしまっても、「3時までだからごゆっくりしていってください」などと言われると、つい遅めのランチに寄ってしまい、ついでにビールも呑んでしまう。

味気ない店頭(w

五目そば(単品750円)

これが、いつ割るか悩むんだよね。

ラーメンと焼売(3個)(500円+80円×3)。サービスセットはこれに半チャー付いて820円。

巴家
広東料理 / 小川町駅淡路町駅神田駅
昼総合点★★★☆☆ 3.0

読書 角田光代「ひそやかな花園」講談社文庫

幼い頃に家族ぐるみでサマーキャンプをしていた7人が大人になり、ある時突然なくなったキャンプと自身の出生の秘密を知るという筋。こう書けばネタバレするまでもなく半分くらいの人は人工授精の子達の話と気付くと思うが。その子達は女親だけと血が繋がっている。こういうケースの男親の立ち位置というのは厳しいし、そういうのを描くのにほんと長けてる作家角田光代というのを見せつけられる。

小隊司令部発

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