謎多き神田駅ガード下のそば屋 戸隠製粉 ― 2018年06月18日
駅のそば屋というと立ち喰いのイメージが強いが、エキナカ高級化路線の進む昨今、デベロッパーは相応の客単価が稼げるだけの店を躍起になってリーシングしており、高級店も増えている。そして我らが神田駅だが、実はデベロッパーらしきものは入ってない模様。だからエキナカにもエキュートだのディラだの統一したエリアのブランド名が付いてないし、ラチ(改札)外の山の様にある高架下呑み屋群も路面店と変わりがない。 その神田駅の二つの改札の中間に大きなガード下通路「上白壁橋通り」がある。数年前までは薄暗く汚ない車道で、脇には公衆トイレとゲームセンター程度しかなく、気忙しく通り抜ける商業車と酔客ばかりの印象が強かったが、今は綺麗な遊歩道に整備されている。ただ、構造的には複数の高架の寄り集まりなので、柱などの関係からか綺麗にテナントが並べられる訳ではなく、何か配置自体がまばらで寂しい感じになってしまっている。 そんな次第で寂しい感じのファサードになっている店の一つが、この戸隠製粉である。とは言えチェーンぽくない清潔感のある入口で、本格的な十割そばを供してくれる期待が高まる。店内に地元観光案内のパンフ類が置かれていることからして、これは自治体絡みのアンテナショップの類かと思ったのたが、特に説明はない。後に調べたが関係なさそうだった。 入口正面に券売機があり、夜もそばのみの客は昼同様の券売機対応だそうだ。呑みメニューはボタン自体がなくて後会計になる。但しどこにもその旨が書かれてはいない。ここは改善を要すると思う。 以下、食べログでは中略。 そもそもその事は、券売機のタッチパネルを捲って延々呑みメニューのボタンを探した末に、店内奥に“待機”する70代の女性店員にわざわざ声を掛けて呼び寄せてからの説明で知った。しかも余りに憮然と説明するので「システムに不慣れで申し訳ないですね」とか、実に訳の分からん愛想をこっちが言ってしまう始末だった。そして都度のオーダーも、客の素振りでは取りに来ないシステムらしく、控え目の大声で何回か呼ぶことになる。なんだこれ。 それから店内ガラ空きの中、一人ゆったり食べている人の真っ正面にあるテーブルに二人客を通す事が繰り返しあった。細かいことで恐縮だが、なんたる無神経さ! お互い落ち着かないだろう。客は固めて座らせてないとオペレーションできないスキルなのかも知れない。それならば近くにいてくれれば良いのだが、奥に引っ込んでしまい、しかも客席を見ない。なんだこれ。 中略、以上。 |
上白壁橋通りのこの感じ、お分かりいただけるだろうか。 件のパンフレットの一つ。 夜メニュー。選択肢少ないし、そのままの空欄は何だろうか? 板わさ(600円) うん、まあ。前々日に同価格帯で旨い板わさを食べたばかりだから何とも。 鴨のロースト(1,000円) 結構イケる。だけど掛かってるソースと器のは何の違いか不明。 |
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結局夜に2回利用した。夜と言ってもLOが20:30という、酒を供するそば屋にしては早めの設定となっている。2回行ったのは連れが結構好みの味だと言ったからリピートしたのだが、3回目はどうだろうか。 この店、味はまあ良いんじゃないですか、位が私の感想。価格設定は店のグレードと比してやや高めとは思うが、家賃の高いエキシタでありそういうものなのだろう。とは言え周りを沢山の飲食店に囲まれたこの場所でこれで続くのだろうか。例えば冒頭の勘違い通りに経営母体が実は金持ち自治体で家賃なんかどうでも良いとかなら良いのだろうが、そもそもお客にとってどうなんだろうかこれは。 |
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天ぷら盛り合わせ(850円) 呑みにこれはそこそこ悪くはない。 |
〆にはもりそば(700円) |
かき揚げ天ざる(900円) 女性は別デザインの器で供されるが、そこ注力すべきとこかな? |
戸隠製粉 (そば(蕎麦) / 神田駅、新日本橋駅、淡路町駅)
夜総合点★☆☆☆☆ 1.5 |
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