「生体メモリ Biological USB memory stick」2020年02月02日

 「驚異の科学技術により、死んだ生物の脳に情報を記録する(ように見える)ロマンあふれるロッド状の記憶媒体」という説明が、サイトにある。その生物というのが煮干しだというところにまさしく“味”がある。

 ニケルxpさんというレジン工作の作家さんの作品で、TLで偶然見掛けて即ポチに近かった。誰が流したのか今となっては不明。本当の一期一会だという気がする。



 私も模型をちょっと弄るくらいはするので、レジンを扱うというのがどういう作業かの大まかなところは知っているけれど、透明レジンの造型でこんなのそうは作れないだろという技術的な驚きと、純粋に綺麗だというデザイン上の驚きと、煮干しかよという洒落たセンスにパンチを食らった感じだった。

 ちょうど年末年始の時期だったこともあってか届くまでにはひと月近く掛かったのだが、これ量産するのなんかそう簡単にはいかないだろう。



「生体メモリ Biological USB memory stick」(64GB) 15,300円

 そして届けば届いたで驚き。なにこのエッジ。なにこの平面。弱電部品のことは専門外なのだが、見るからに“いい加減”に取り付けられているのが、むしろいい。一番いい加減なのが抵抗の取り付け位置なのだが、これをして「無駄な抵抗」という洒落なのかも知れない。私のコメントふざけ過ぎか(笑)。

 手に取り更に驚いたのが、端子基部に埋め込まれている小さな水銀スイッチ。こんな小さいのあるんだ。水銀の玉の位置によってオンオフされるという部品で、電子工作好きだった亡父の机から大昔に出て来たことがある。すると何、このメモリ傾けると接続切れる設定なのか?(笑) などとまたニヤニヤしてしまう。

 実用性なんかあるわけないよなと思っていたが、意外にもMacBook Airの様な極薄ノートでもアダプタなく挿せる。こんなメモリでデータ持って行ったらウケるだろうな。残念ながら今時USBメモリでデータ受け取る得意先なんかないけど。

クリエーターの通販サイト「creema」ニケルxpさんの生体メモリのページ


小隊司令部発

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