小路の奥に つけめんTETSU さいたま特別版 ― 2019年05月03日
浦和駅前で15時に予定が空いた。ランチ営業の路面店は軒並み閉まっているだろうが、さてどうしたものか。食べる物が決まらない時はネタとして油そばかナポリタンを探すのだが、この辺にあっただろうか。油そばで検索するとこちらの店の名前が挙がった。つけ麺の店なのにか? 初めこの店の存在を知ったのは偶然だった。以前、浦和駅西口から市役所方面に向かう途中、区画整理に失敗した様な一角に出た事がある。70年代風のサインで「ナカギンザセブン」とあり、古ビルの壁面に怪しい雰囲気の小路の入口が現れた。中に入ると結構良さげな呑み屋小路になっており、夜に来たかったと思ったのだった。ところがここを潜り抜けるとぱっと視界が開けて16m道路の中山道に出てしまう。振り返ると入口が消えているかの様に気配が無い。その角地にこの店があった。 誰もが知っている行列店だが、店の前まで行くと、時間と天気のためか半分くらい席が空いていた。それはともかく油そばなんてあったっけ? 表のメニューを見るとまぜそばがあった。ああ、これか。 厨房、ホール2名ずつ。厨房の指示でホール嬢が席に案内していく。繁盛店は大概こういうのがテキパキしており、その上丁寧な感じもした。 配分の都合かカウンターの角に通されたので、カウンター下の収納が足りなかったが、イス下のカゴに鞄は無事収まった。各席前のカウンター上には小皿に乗ったレンゲが座標の様に置いてあるが、金属製の見慣れない形状なのでレンゲではなくニンニクを潰す道具とか何かそういう類の物かと思ってしまい、結局手を付けなかった。 「まぜそばは太麺なのでお時間いただきますが宜しいでしょうか」と訊かれたので構わない旨返すと、厨房に「お時間いただきましたー(だったかな?)」と報告を送る。見ていると、お客が退出すると速やかに席まで行き「忘れ物確認しましたー(失念。言い方はちょっと違った)」などと、厨房とのリレーションを頻繁に取っていた。 時間掛かるならビールでも呑むかと追加注文する。500円だと中瓶かと思ったが小瓶だった。分量としてはまあこれで良いんだけど。 10分程で着丼。これは見た事ない絵面だな。背脂の浮いたスープ? が付く。いやこれどうやって食べるんだろう? 「このスープと、どう食べるんですか?」ホール嬢を呼び止めて訊いてしまった。 「生玉子が入っていますので、よく混ぜてお掛け下さい」そ、そこは説明なしなんだ。 まずタレと思わなかったし、生玉子は気付けんなぁ。まぜめんというと、こういうのもあるのか。でもこの形式は正解。下から混ぜ起こすと絵面もぐちゃぐちゃだし、味もムラになる。野菜から食べ始めるのだけど、トッピングとタレが程良く混ざって食べ易い。旨いなこれ。 ただ、最近少食を自称する自分にとって、程良く上物をいただいた後に登場する暴力的な太麺の塊に怯んでしまう。途中、味変しようかとも思ったが、辛みは一味一択。合うかなぁ。合うんだろうけどなぁと考えているうちに完食してしまった。 混んでいないタイミングでまた来られるかというと結構難しい。その上、ナカギンザセブンは来年2020年3月で取り壊しという噂がある。調べても公式資料が無いのであくまで噂だが。さいたま市の都市計画情報上は市街地再開発事業施工中となっているが(調べた)、街中で見る分には具体的に何かが動いている様には見えない。 んー、でも、もう一回食べたいなぁ。 |
リニューアル後不評のg○○gle mapでは、混沌として小路ですらない(w 外観。この奥が謎の呑み屋街とは思えない。 食券。ミシン目はあるが半券ではない。 まぜそば 800円とビール(スーパードライ小瓶) 500円 |
つけめんTETSU さいたま特別版 (つけ麺 / 浦和駅) 昼総合点★★★☆☆ 3.0 |
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