整備2007年02月28日

 だいぶ陽が高くなってから家を出る。明け方まで会社にいたのだが、帰って寝たらやはり結構な時間になっていた。ホワイトボードに書いておいた時間通りではある。

 昨夜は4台のマックのセッティングが必要だったのだが、結局1台半できて1台元に戻しただけだった。2台をバラして新しい2台に環境を移し、余る機体2台の内1台を3月からの新入社員用に組む。LANはハブを変えて新しくする。バラす2台はフル稼働中だから、翌日には前と全く同じコンディションにしなければならない。漠然と4時間くらいかなぁと想定していたが、結局7時間以上掛かっている計算になる。情けないとも、よくやったとも思う。本人が思うだけであるが。

 機械いじりは好きな方であるが、やはり仕事では厭だなぁ。失敗すれば他人に迷惑が掛かる。そんなの当たり前だろと思われるだろうが。私はSEではない。と言っても小さい会社では、それが本業かどうかは置いておいて出来る人が出来ることをやる、というものなのだけれど。

 3時を回って会社を出る。暫く感じたことの無かった深夜の空気を実感する。そういえば、自分のクルマを手放してから、繁華街でない深夜の街に出ることはなくなっていたな…。

 朝、出掛けにあまりに陽差しが暖かいのでこのまま自転車で出社するかと暫し本気で考える。電車でドアトゥドアが1時間10分。自転車だとサイコン値で約2時間。所要時間よりも着いてからのことを考えて思い留まったが、判断が正しかったことを外に出て認識。歩きづらい程の強風なのである。自転車なぞに乗れるわけがない。

 電車に乗り、読みかけの文庫を開く。そして改めて判断は正しかったと後で認識することになった。何せ、座って気が付いたら、既に目的駅の一つ手前になっていたのだから。


読書 角田光代「トリップ」光文社文庫

 広げられた何枚ものカードは個々には何やら居心地の悪い部屋のようでもあるけれど、全体ではアパートか何かのようで、要するに人々が生きている情景というのはそういう感じということなのだろうか。人の“部屋”は、確かに大半が居心地が悪い。


小隊司令部発

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