居心地は人それぞれ 東京焼き麺スタンド 神保町店2019年10月13日

 神田でのナポリタン探索も最近は行き詰まってしまっていたが、ある日この店が検索に上がってきた。見れば8月に出来たばかりだとか。本店は下北沢の人気店で、メインは焼きそばらしかった。

 ちょっと面白そうだが、引っ掛かることがないではない。「スーパーナポリタン」と謳っているが、超えてしまってナポリタンではなくなってはいまいか? 見た目や味はナポリタンだそうだが、麺は焼きそばと共通らしいし、何より卓上にタバスコも粉チーズもないという。後から加わったメニューらしいので、ひょっとして揃ってなかっただけではと淡い期待で訪店した。

 狭めの入口脇で食券を買い、反対側のカウンターにいる店の人に渡す。半券を持って2階に上がる。打ちっ放し(一部“それ風”)の壁にシックな照明。ショットバーの居抜きか何かなんだろうな。完全セルフなのだが、どこにある何を手にすれば良いか分かりにくい。水のポットは5個程あったが、半分は空で、間仕切りの上に並んでいた。

 また、間仕切り奥にある小さな流しは物置の様なデッドスペースになっているが、客は食べ終えた食器をそこではなく、カウンターの端に自分でまとめる様になっていた。食ってるすぐ脇の目の高さの位置に洗い物が溜まってるって何か気分良くない。他の席に座れば良いのだろうが、カウンターはそこか、階段脇で上がってくる人を横から見る様な位置の席しか空いていなかった。

 そのカウンターには、果たしてタバスコも粉チーズもなく、カラシマヨ、七味、土佐酢というおよそナポリタンに合いそうもない調味料が並び、そして爪楊枝と謎の入れ物が脇にあった。後にこれが空になった箸立てと知る。

 2時をとうに回っており、3名の先客も既に食事中だったが、着丼までは8分程。ただ、見ると具が山盛りで、これは炒めるだけでも時間掛かるかと納得。麺にはしっかり炒め跡。定番のタマネギ、ピーマンに、ソーセージがこれでもかと乗っている。うっすらと粉チーズが掛かっており、部分的になぜか青のりも掛かっていた。これ…間違いじゃないのかな。風味ぶち壊しだけど?


店構え。全然ナポリタンや焼きそばの店という感じではなく。すぐ横の電柱の広告でなかなか良い絵面になってますが…。


カウンター。これもまた全然ナポリタン出してる店のそれではなく。


スーパーナポリタン。焼きスパゲッティとしての雰囲気自体は充分。ちなみに10月の消費税増税後は880円→900円に。

 持ってきてくれた店員さんはすぐに洗い物を下に運ぶべくまとめ始めるのだが、待てよ、フォークがない。「あの、フォークは?」と尋ねると、慌てて他の席から箸を持って来てくれた。「すみません、お箸だけなんです」。

 しかしさて困った。これは全く私個人の事情なので恐縮だが、突き指をしていて右手の親指が使えないのだ。フォークならともかく、箸は思う様に動かせない。そうか箸だったのか、抜かった。それしかないとも言われたしな。おまけに何故か箸がぬめっていて、麺をぱたぱた落としてばかり。ソースは酸味のない、かと言って変な甘味もない、濃いトマトの味が立っていてこれはこれで旨いのだが、それどころではない。最後は他の客がいなくなったのを見計らって掻き込み犬食いですよ、50過ぎてみっともない。

 参ったなぁと上を見上げたら、明らかに防犯カメラ然とした物のレンズが下を向いており、バッチリ目が合った。


東京焼き麺スタンド 神保町店焼きそば / 神保町駅竹橋駅新御茶ノ水駅
昼総合点★★★☆☆ 3.0

小隊司令部発

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