自転車便2007年04月08日

 置き自転車を押してビルを出ようとすると、自分が先ほど荷物を頼んだ自転車便が路肩で地図をチェックしている。カーボンバックのアンタレス。真っ新で、ハンドル回りのアクセサリー類がなければ自転車便には見えない。「新車ですか。良いですね」と無意味に話しかけてみる。不器用な愛想で返す女性配達員。その後違う道で同じ方向に進むと、二駅先の目的地近くの交差点で信号待ちの彼女を見掛ける。16インチの置き自転車と同じ速度かと軽く驚きつつ、自分が飛ばし過ぎなのだろうかとも考える。いや、パチダホンで飛ばし過ぎもくそもないか。

 千代田区~中央区は本当に自転車便が多い。自分で道を走ると余計目に止まる。何年か前に「メッセンジャー」なる映画が上映された頃はMTBも多かった様だが、いま街中で見掛けるのはほとんどロードかクロスである。ブルホーン多いなぁとか、ピスト流行だなぁとか思いながら眺めていると、矩形のカーボンフレームにカーボンホイルのTT風を見掛けたりすることもある。

 出だしが軽いと言われる小径車はストップゴーの多い街中向きだと思うのだが、自転車便では今までに1度しか見掛けたことがない。いや実は自分自身がコンパクトドライブでもないRC20で出だしの重さが気になったことはないので、実はあまり差がないのかも知れない。まあ車体が軽いということもあるだろうが。JEDIとRC20だと2kgも違うし。

 ところで先日多摩サイを走っている時に珍しい女性のチームに出会した。華やかで素敵なのだが、雑念多き私にはレーパン姿の女性の後を走り続ける精神力はなく、代わりに体力を消耗して4台並んだチームを追い抜いた次第。

 そういえば自転車便でレーパンの人を見た記憶はない。靴もせいぜいSPD。それはそうだな、客先行くのだからそうレーシーな格好という訳にもいかない。ダークスーツに置き自転車で二駅先まで走っている自分もどうだかと思わなくもないが。


実は最近の自転車便は、イメージほどには飛ばしてはいないんだよね。


本文と関係ないが、家族と花見に行った小金井公園。木の幹に自転車を立て掛けるのは、傷さえ付けなければ別に構わないと私は思うが、花見の時は止めた方がいいんじゃないかな。

小隊司令部発

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