最も信用できない自転車2009年12月02日

 誰のどんな小説だったか思い出せないのだが、妙に記憶に残っている設定がある。

 主人公の父親の死因が、自分で組み上げたクルマのメカトラブルでの事故死。

 それを読んだ当時の私はスーパーカブに凝っていて、新旧5台ほど裏庭に並べて自分で弄っていた。たかが50cc単気筒ではあるが、4ストエンジンのピストンリング交換をやる位と言えば通じる人には通じるだろうか。そんな私だったので、何か身につまされる様な、不気味な暗示を仄めかされる様な、居心地の悪い印象で記憶に残ったのである。

 今、話は自転車のことである。エンジンで動く乗り物より、実のところ自分で弄った自転車の方が怖い。自転車にはマージンが感じられないからだ。クルマ並の速度で長い下り坂を走ったりすると、その時には頭にないが、後になってぞっとしたりする。ヘッドの締め付けは大丈夫? BBは? それ以前にブレーキワイヤー、ちゃんと止まってるだろうな? ある程度の間隔で点検はしていても、ふと不安になることはある。何事にも万全はなかろう。

 ルイガモの調整で世話になった近所の店を覗く。2階建ての広い店内は、店頭の安いママチャリ以外ブリヂストンの自転車ばかりだが、作業場の周りに他社のロードがフレームだけ3つ程ぶら下がっていたりする。聞けば近くの大学が体育の授業で使うロードを一式見ているそうだ。また、女子大学生が“正装”でトライアスロン用のフルカーボン(車種失念)を引き取りに来ていたのを見掛けたこともあった。クラブチームに所属していたという。整備だけ請け負うこともあるのだなとその時思った。

 相談してみたところ、組み上げたレオパードの最終の確認をしてくれることになった。

 親父さんの談ではレオパードのフレームは片倉シルクなのだそうだ。しばし、チューブがどこのでその頃はこんなパーツがあってという話を聞くがメモでも取れば良かった。勿体ない。


ぼうっと見ていると、給水塔が空中に浮かんで見える。

これは自転車とは関係ないんだが、ベアレン今年の限定ビール。ベルジャントリプルとウィーンラガー。私には勿体ない旨さ(笑)。

RC20の記録
ほんとにちょろっとしか乗れず。多摩湖行って帰ってきただけ。それも多摩湖CRだからトロトロ走るのみ。まあたまには良いか。
走行時間1h22m51s/走行距離30.18km/平均速度21.8km/h/総走行距離6838.3km

読書 山口瞳「江分利満氏の優雅な生活」ちくま文庫

昔に読んだかふと迷い、巻末を見れば今年の11月が初版だなんて、またぁ。それでもなぜだかうっかり買ってしまうが、40年前に新潮でちゃんと文庫になっているし、それを読んでもいた。コマッタモンダネ。(後日談:03年12月7日の本欄に載っていた…)


小隊司令部発

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