激安品2011年05月12日

 先日、林檎屋君が「1万円でロードバイクないですかね」と言うので、さすがにその額は無かろうと返す。曰く運動のために欲しいが、その位で買えば道具偏愛癖があっても“アップグレード・スパイラル”に陥る気にもならないだろうからとか。いやいや、なるって。どっちにしても。知り合いで廃棄するなんて人でもいれば別だが、そういう時は大概パーツは外すしな。

 ところがネットオークションを調べると近い物はないでもない。ロードバイク風で未使用中古のくせに即決1.6万とか。危ねぇ危ねぇ。どんな作りだよ。画像でも充分怪しいが、現物見たら腰抜かすだろうな。

 あとは何ジャンルでもある100円スタートの中国製。CALLE SERIA(カレ セリア。通称・中華カレー)の新車はアルミフレームにSOLA+ちょっと下の組み合わせで、コンポ自体は悪くない(大概「シマノ使用」というのはターニークラスのことだから)。しかし結局実売3〜4万にはなるらしい。CALLEは、Aleoca(アレオカ)という中国メーカーの欧米輸出用ブランド名だというが、ネット販売のみで実市場ではそれの中古しか見ない。エンド幅が規格通りでないとか作りも危なっかしければ、組み上げも酷いらしい。組み直して良くなる程度なら弄る分には楽しめるだろうけれど、スポーツライドで命預ける気にはならないな。

 「もんちゃんが乗る予定の22型子供車なら余ってるけどね」「それで良い位かも知れないですね(サイズが?)」

 んな訳がない。大体ハイテン鋼の子供車なんて、子供が取り回し出来ると思えないくらい重い。22型というのは当然小径車とは違い、ホイル径が22"なだけでなく完全に子供向けのスケルトンだし。

 最近の私は、まともな新車を買う予定も余裕もなく、せいぜいがその辺に転がっている余り物の錆落としをするくらいの自転車生活である。え? 走れって? そう言えばウェアも古くなってきてるんだよな…。

「ロードバイク/人気の黒/タイヤ28インチ/ギヤ3×7-21段式」で、怪しいBB周り。パテ盛り?

中華カレーもこんな色ならポチってるかも(笑)。実際は黒赤。他に白青と白があるらしい。

読書 三崎亜記「鼓笛隊の襲来」集英社文庫

人の童心を揺り動かすリズムを奏でながら上陸してくる鼓笛隊とか、別人格として生活するために覆面を被る事が法律で保証された世界とか、日常の中に当然の様に填め込まれた不条理によって日常というものを客観的に見る、という様な構造の短編集。読後感は様々。私の様に理屈臭い人は「これは何のメタファーだろう?」と考えてしまいがちだが、そういうのはしない方が良いだろう。


小隊司令部発

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