店名もメニュー名も読めない? 歌舞伎町・心斎橋 味仙2018年12月20日

 歌舞伎町の外れ、お馴染みの一角がまたラーメン屋に戻ったので覗いてみた。

 店名が神田で寄った事のある名古屋が本店の味仙(ミセン)と同じだったので調べると、そことは全く違う系列の店でその名の通り本店は大阪なのだとか。読みも違って「ミナミ アジセン」と読むそうで。店名の読みが違うのはともかく、心斎橋をミナミとは読まないよな。大阪ではそう読むのだろうか。

 名古屋のご当地モノとして知られる台湾ラーメンは、名古屋発祥ながら料理人が台湾人だから台湾ラーメンと名乗ったというけど、「台湾ラーメンの老舗」を謳うこちらは純粋に中華屋なのかメニューの呼称も中国語。その中で坦仔麺(タンツーメン)は、台湾ラーメンのルーツとされるが、これ自体は台湾ラーメンとは呼ばないだろうし、なのに辛さを売りにしていて整合性がない気もする。汁麺は、台湾麺(タイワンメン)<坦仔麺(タンツーメン)<炸醤麺(ザーチャンメン)<四川麺(シセンメン)の様に、辛さの段階別になっている。ともあれ中華に慣れてないとルビなしで読めない。

 そんな次第で呼称が分からないお客が多いからか、店員さんからメニューの説明がある。その中で油そばだと説明のあった葱油拌麺(ツォンユバンメン)を、油そば探求家の自分としては頼んだ。尤もありがちだけど、よく知るあの油そばではなくて、何と言うかまぜ麺。更に神田味仙の台湾まぜそばともまた別物で、全く辛くなかった。調べると「ネギ油の汁なし麺」という意味で、主に上海の料理だとか。つるつるの中太麺は食感が普通の中華麺よりちゃんぽん麺に似ていた気がする。葱油タレというのもこれはこれでいけるかな。

 先に名古屋発祥の味仙に行っているため「なにこれ」感が強くていろいろ書いているが、しかし店としては悪くない。非中華系外国人店員の応対とかは丁寧でとても良い感じだし、メニューの味や価格に問題があるとも考えていなくて、飲食店としては割に良いと思っている。単に大阪でのプルーフは歌舞伎町には全く届いていないという事なのだろう。

 蛇足だけど、できれば店内に怪訝な団体のポスターは貼らない方が良いとは思うけどな。大阪発祥でここに絡むとあちら関連だと思われるのではないか。

チラシは素人作らしく、まず店名が訴求されてない。

葱油拌麺(750円)

ツルっとした、ちょっと変わった麺。

怪訝なポスター(w

心斎橋 味仙ラーメン / 西武新宿駅新大久保駅大久保駅
夜総合点★★★☆☆ 3.0

小隊司令部発

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