ランチ外れの午後、どこに入るか決めずに外に出てしまい、何となく冷たい麺くらいしかイメージしていなかったが、たまたま通り掛かった店頭に「冷しぶっかけめん」の文字を見つけての入店だった。しかし「冷しぶっかけめん」て何だ?
昼時だが結構薄暗い店内は、入ってすぐに出汁か何かの匂いが染み着いているのを感じた。店内は清潔だし、自然に漂っている匂いなんだろうけどちょっと癖がある。カウンターに囲まれた広い厨房。中には前屈みになって無心に作業をする大将とおかみさんの2人。先客は3名。
メニューを念のため一通り見てから、冷しぶっかけめんを注文。着席時に「暑いところわざわざありがとうございます」と言われたのを免罪符に「生小、いま出ますか?」と訊いてみる。
タップ前が什器で塞がっていたので、これは準備はまだだろうなと思ったら、一回吹いただけで注ぎ始め、泡を2回程棄てて本注ぎ。素晴らしい手際で出て来た1杯はちゃんとした1杯だった。大変失礼しました。
そうこうする内、僅か5分程度で着丼。大変な物を頼んでしまったらしい。盛り付けが凄くて、どこからどう食べていけば良いのか悩む。白髪ネギ山盛りなんだけど、これ冷たい麺と混ぜる? そもそも下はどこからが麺なのか。具材を少しずつ寄せていくと、具材の下全面が麺だった。
店に入ってから店内のPOPで「バルサミコ酢使用」と謳われているのに気付いたが、タレがかなり濃厚で酸っぱい。しまった苦手かも。硬めの極細麺も、大量のリーフレタスも、山盛りの白髪ネギも、しっかりたっぷりとタレが絡む。
これ味変したい時はどうすれば良いのかな。こう濃いと無理矢理辛くするしかないのかなと思っていたら急に辛くなってきた。食べ終えてから知ったが、リーフレタスの下に隠れた皿の縁に、たっぷりの柚子胡椒が盛られていたのを知らずに全量混ぜてしまったのだ。
もっと美味しいのかも知れないが上手く食べられなかった。店の雰囲気自体も悪くなかっただけにちょっと残念。 |

ファサード。文字通り敷居は高く入りにくいが、店頭でメニューは細かく案内されている。

卓上メニュー。季節メニューの対応が細かい。

冷しぶっかけめん 850円と生小 300円 麺は全く見えない。 |
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