ドロップは何味だったか? ― 2019年09月15日
終電間際となってしまった西武線内。そんな時間にも関わらず素面ぽい娘が目の前のシートに座っていて、おもむろに新品のサクマドロップスの缶を鞄から取り出した。これが、開かない。開かないわな。すると子供文具の様なピンク色の透明プラ製定規を取り出して捻りだしたんだけど、明らかに折れそう。この辺りからこちらがもじもじしてくる。 |
![]() ![]() 久々の文庫新刊。もう出ないのかとすら思っていた。短編集と思って読み始めたため、何か藤沢周の詰め合わせみたいだな等と思っていた。何とも呑気なものだな。五十路の作家が主人公。東北を漂う。既視感のある風景と既視感のある台詞。知らずに上がったちょんの間での女とのやり取りや、温奴に一味を掛けて燗をやるとか、ああこれでもかという位に藤沢周だった。でも、なんというか、こういうのが好きなんだが。 |
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