ああ呑み過ぎてるなと思う時。酔い過ぎという意味ではなく、身体が受け付けてないなと思う時。勿論酒は旨く感じなくなるのだが、旨くないというより具体的な味覚としては、変に甘く感じてしまう。私の場合はビールから始めてハードリカーに進んだ後、小休止や〆でまたビールに戻ったりするのだが、このビールを甘く感じるともう止めておこう、となる。
人と一緒に呑んでいると、そこまで呑まないか、あるいは呑んでも気付かないかのどちらかで、この感じは大抵一人で呑んでいる時の感覚と言えると思う。
顕著にこの感じを覚えるのは、数軒ハシゴしてベースに戻っての一杯という時や、家呑みで少しうつらとして、さてもう少し呑もうかという時である。勿論こういう時は判断を誤っているのであり、さっさと切り上げて水でも飲んでおくべきなのだろう。
このところ、家で呑むと深酒が過ぎてしまう。翌日は当然眠い。
移動の電車内で目の前の席が空いたので座った。目的地まで30分、浅くでも眠れれば身体も休まるかと思ったのだが、酒臭いかと口にしていたミントキャンディーのせいでうつらとも来ない。我ながら間が悪い。車内で包み紙に吐き出すというのはみっともない様に思うが、かと言え、一気に噛み砕いてなくそうとすれば余計に強い刺激が口内に広がり逆効果だろう。
そんなどうでも良い事を考えていたら、隣の女性が寄り掛かってきた。丈の長い上着の裾から随分と大胆にストッキングの脚が見えているが、上にショートパンツでも穿いているのかどうかは判らない。前に座らなくて良かったと思っていたら、まさか寄っ掛かられるとは。何が困るって、こちらが後から寝たら、わざわざ寄り掛からせるためにしている様に思われるではないか。…考え過ぎか?
いつの間にか眠気がなくなり始め、気が付いたらもう夕刻となっていた。今日の一杯目まであとどれ位だろうか。
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