久しぶりに旅行をした。と言うより単なるお供に近い。こういう事に関して私はかなり役立たずである。旅行の日程や行程を決めたり実際に切符を手配したりという能力に関して、私には大人として致命的な欠陥があるように思う。ほとんど全ては妻任せで、私に出来ることは現地へ行ってからの荷物持ちか子供背負い程度のことである。
雫石・盛岡に二泊三日。テーマは「ベアレン醸造所とNHK朝ドラ『どんど晴れ』撮影地巡りの旅」といったところか。
「ベアレン醸造所」は妻が取り寄せを続けている地ビールメーカーで、盛岡駅からクルマで10分ほどの所にブルワリーがある。ブルワリー内に設置された100年前の仕込み釜やモルトミルなどのビンテージ設備の多くはドイツから移設したものだそうだ。これらを駆使し100年前の製法で本場のクラシックビールが造られている。旅行中はレンタカーでの移動となったが、この時はさすがに私がハンドルを握り、出来立てのビールの試飲は妻に譲った。「昼からビール飲むとこたえるね」というコメントは、休日の度に昼からビールを呑んでいる私への嫌味、とはとらない様にしておこう。
「ベアレン醸造所」のネット通販では地元の有名店の商品がいくつか紹介されており、その内珈琲専門店の「機屋」とレストラン「ボンズ」も巡ってきた。食の方にはあまり関心の向かない私なので、味そのものについては他の見識ある方のコメントを探されたし。「機屋」はいかにも珈琲マニアの店という感じだけれど、程良いクラシカルさが心地良い店。「ボンズ」は決して悪くないが、店員が“ファミ・コン言葉”(「よろしかったでしょうか」とか「~になります」とか、あれ)全開なのが残念だった。そこを気にするのは職業病か。
地方の店や企業が協力し合って情報を発信していくのは難しいが大切な事だと思う。うちの様な旅行客は珍しいだろうか。そうでなければ成功なのだが。
ベアレン醸造所
自家焙煎ねるどりっぷ珈琲・機屋 |

醸造所というより博物館という風情のベアレン醸造所。

鶯宿温泉限定の温泉ビール。「クラシック」に近いが、より苦みがある。 |
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