二度目の夏の盛岡〜ベアレンビールを呑む旅〜(前編)2009年08月11日

 旅行が苦手な私は、夏休みが近付くと呑気に「今年はどうしようかね」などと口にするわけだが、妻は毎年幾つかのプランを提示してくれる。そして今年の休みは8日からの2泊3日で、2年ぶりに盛岡へ行くこととなった。

 2年前の盛岡はNHK朝ドラ「どんど晴れ」に盛り上がっていた。今年はさんさ祭りもとうに終わった時期ではあるが、もとより我が家にとっての盛岡とは、「ベアレン醸造所」の地に他ならない。

 盛岡市内の材木町には春〜秋の毎週土曜日に開催される「材木町よ市」がある。ここに「ベアレン醸造所」直営店の「ビアパブ ベアレン」があり、毎回出店しているそうだ。土曜日の15時から18時過ぎまで、今の時期は限定品の「小麦ビール」や「ラードラー」(レモネードのカクテルビール)などが出されており、この機会にという訳である。特に常温保存の利かないラードラーはこういうイベントでしか口にできないし、土曜日の夜に盛岡にいられる機会というのが、うちの場合は通常ない。

 今回、材木町で夕刻にビールを呑むために、宿泊を歩いて帰れる盛岡駅に近い市街地とした。「ビジネスホテルしかない」という妻の言ほどではないにしてもやや無味乾燥なホテルに、それも家族4人が2部屋に分かれての宿泊となった。しかし泊まってみればそれはそれで楽しい体験となった。

 よ市を求めて材木町を探すと、何のことはないホテルから北上川沿いに数百メートル行った場所だった。これ目的で東京から訪れる程の派手な催しではないが、地域の名産品などを中心に出店が立ち並ぶ。妻は旅行者であることも忘れて巨大な冬瓜やナスに少し気を惹かれたりしていた。

 そして夕げを過ごした「ビアパブ ベアレン」は、河岸を望むロケーションも料理の数々も素晴らしい店で、多くの客で賑わっていた。

 言葉としての「地ビール」は普及しているが、地元に根付いた「地ビール」を実感するのはこういう機会でもなければ難しいかもれない。

(次回後編は、小岩井牧場とベアレン醸造所見学)

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ベアレン醸造所直営レストラン「ビアパブ ベアレン」

「ラードラー」はこの店先のテントで販売。夕刻には品切れだった。この手のイベントでは珍しく、デポジット制のリユースカップを使用していた。

ビアパブベアレン

残念ながら時折小雨が降っていた。

北上川の流れを望みながら。

読書 能町みね子「オカマだけどOLやってます。完全版」文春文庫

今はライターとなっているという筆者は、そうなるだけあって文も絵も悪くない。しかしそれより普通のOL生活の方がスリリングだった様で、それが可笑しい。可笑しげに綴られていて素敵である。ちなみに新幹線内で読破。
ところで、細かい分類はさておき、オカマということで言えば私には知り合いが何人かいる。みな美人だが、よくよく考えてみたら色っぽい話になったことがない。単に私が彼女たちの好みのタイプではないのかもしれないし、話題が「ワルサーPPKの戦前型と戦後型の違い」とかではそうなり様もないということかもしれない。本書と関係ない話だが。

 


小隊司令部発

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