「レオパード」レストア記その72009年11月02日

「それ、レストアじゃなくてクリーニングなんじゃないの?」

 と、誰も突っ込んで来ないので自分で書いておく。これをレストアと称してはおこがましい。先達諸氏のサイトやブログを見て回りそう思う。二十数年前の物なのに、ネジの類はすべからくスムーズに外れるし、曇ったパーツも磨けば新品のように輝く。

 それでも面倒そうな作業はある。劣化してブレーキレバー周りにこびり付いて固化したレバーパッドのゴムの除去である。大まかにはカッターで刮げ落としてあるが、可動部の内側にまで溶けてこびり付いている物は溶かすしかない。ビンの中でシンナーに浸し、ガシャガシャ振ってブラシで擦る。それしか思い付かん。もっとスマートな方法があっただろうか。家の中でやる訳にもいかずテラスでやっていたら、この時期なのに蚊に刺された。

 更にシンナーを含ませた布でうっすら残ったベタつきを拭き取り、ピカールで磨くだけで新品の様に綺麗になった。この自転車で一番状態の悪く見えるパーツだっただけに何かこれで半分肩の荷が下りた気になってしまう。

 ところでこのブレーキレバーはダイアコンペの164という物だと分かった。どこにも刻印がなく型番が分からなかった。基本形である144のレバー部分にクイックレリーズが付いたモデルが161で、それにセーフティーレバーが付いたのが164だという事だ。144用のレバーパッドが使え、これは新品がまだ手に入る様だ。

 次に手を付けたのはブレーキ。スチール部分は結構錆びていたが、スポンジヤスリでさっと綺麗になった。フォルムは確かに古くさいが、重量は意外に軽い。本体もナットも皆アルミだからだが、現用ともっと差のある物かと思い込んでいた。

 しばし眺めて少し曲がっているのに気付く。殆ど乗らずに室内保管と言っても、家具にぶつけることはあったのだろう。プラハンマーで叩いて修正することにした。

 ピカール臭をアテにウオツカという秋の夜長。ちょっと酔いが回りそうだな。


〜最近参考にさせていただいているサイト等
■yozo氏「yozo Presents」
オールドパーツ情報の宝庫。検索で掛かるのは大抵ここのコンテンツだったりする。
■Kino氏「Kinoの自転車日記」
レストア、整備技は専業者と見紛う。Kinoさんは元プロの自転車乗り。
■赤いワニガメ氏「ランドナー・スポルティーフ復権」
やじばばさんとお会いした時にご一緒したBENNYさんのお知り合いの方だった。
■rebirth0711氏「Rebirth-Engineering」
緑色に拘った(!)ユーラシアのレストア記。
■コルサ氏「毎日がヒルクライム」
144系がズラリと揃った綺麗な画像が拝める。


瓶漬け中と瓶漬け後。

厳密には細かい傷はあるが、まあこれで良しと。

磨き前と磨き後。鉄部分はさすがに違う。


最後は作業と無関係な画像。小平駅前の巨大丸ポスト。小平は丸ポストの数が都内一多いのだそうな。その記念碑(但し実用)。

RC20の記録
家人は留守で時間も開いたのでと出掛けるが、予報は外れ雨こそ降らなかったものの強風にて遠出は断念。境川CR入口で折り返し、国分寺経由小平駅前から多摩湖CRで帰宅。
走行時間2h52m14s/走行距離67.91km/平均速度23.6km/h/総走行距離6590.3km
 

小隊司令部発

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