マナーが悪い2007年03月28日

 「また“小隊長節”小言エッセイか」と思われるだろうが、いやいや実は小言ではなく懺悔なのである。そう、マナーが悪いのは私なのだ。ごめんなさい。

 ターミナル駅の通路で人の目の前にふらりと出てきてゆっくり歩く様な人間が居たら相手の踵を蹴って「失礼」とか言うだけ言う。以前にもそんな話を書いているが、要するに自分が引いて譲るということができない。齢四十にして偏屈爺なのである。歩き方がそれであるから、走り方もそんなものである。特に無灯火や逆進が我慢できない。

 おばさんと車止めの柵の手前でお見合いになり、相手が「すみません」と言っているのに、慣れぬクリートをガチャガチャ外しながら(だからこそか?)つい舌打ちをしてしまう。苦笑いの表情で「気を付けてくださいね」くらい言えるようでなければならんだろう。人間が出来ておらず後悔する。無灯火の自転車に罵声を浴びせたこともある。ああ大人げない。

 最近は自転車系のブログなどを見て回ることが多いが、多くの人が人格者サイクリストで、自らの振る舞いと較べて恥じ入ることが多い。

 いつだったか、JEDIで小金井街道を走っていて、ロードの後に付いたことがあった。抜けなさそうなのでしばらく後を走ったのだが、まるで一緒に走っている様に手信号を出してくれる。公道でこういう走りが出来たら良いなと思った。相手に伝わるかどうかは別として。

 しかし自転車で不思議に思うのは、クルマと違って追い抜き時の挨拶がないこと。こちらが「どうぞ」と合図を出して譲っても、何らかの挨拶を返されたことはない。並んだときに手を離すのは危ないので自分の場合は左手をハンドルに載せたまま甲を相手に向け開いてみたりはするのだが、まあそれも挨拶になっているかどうか。決まり事はないのだろうか。

 話変わるが先日、23区内の幹線道路で前後ブレーキなしのピスト車が車道を併走していた。あれは好みやマナー以前の問題だと思うがどうだろう。

※ピスト:競輪用自転車の様にギアもブレーキもなく、空転しないペダルを足を踏ん張って止めることで停車する。最近の流行らしく、前輪のみブレーキを付けたピスト車はわりによく見掛ける。


小隊司令部発

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