「モリオカ」はロシア語風か? 夏休み後編2007年08月22日

 今回の夏休み小旅行、もう一つのテーマが「NHK朝ドラ『どんど晴れ』」である。NHK朝の連ドラの中でも空前のヒットという訳でもなく初回は過去最低の視聴率14.9%だったが、その後は順調に伸びて8月は週1回以上は20%を越えているとか。そのためか地元での観光キャンペーンもそれなりに盛り上がっているように感じた。

 それを一番実感したのは、劇中で主人公お勧めの名所として出てくる「岩手山と小岩井の一本桜」を見に行ったときのこと。うちは半日小岩井農場まきば園で遊んだ帰りについでに寄ったのだが、開花時期でも何でもないこの季節にわざわざクルマに乗って桜の木を見に行く理由などないだろうと考えていた。ところが薄曇りで小雨ぱらつく日だというのに近くの駐車場には次々と観光客が訪れていた。岩手山自体はそんな天気なので残念ながら見えなかった。ここは小岩井農場の私有地で、劇中の場所はもう少し奥であり同じ景色は望めないのだが、それでもみな柵の前で記念撮影をしていた。いや、うちもしたのだけれど。

 2泊の宿はそれぞれめりはりのあるもので、国民宿舎然とした1泊目と、2泊目の温泉旅館の料金は3倍差があったという。部屋の面積も4倍差以上あった。しかし夜中に共同トイレへ娘を抱えていくのもそれはそれで面白かった。温泉旅館の方は、実はベアレンの限定ビールを扱っているということでここにしたそうな(間違えて前回載せてしまった)。ブルワリーでも買うことが出来ないという。

 盛岡までの往復は新幹線。松任谷由美の歌った様に「モリオカ」がロシア語のように聞こえなかったのは、それが機内アナウンスでなかったためだろう。いずれにしても自分にはロシア語には聞こえんが「イーハトーブ」じゃ歌詞にならんしな、などと阿呆なことを帰路の新幹線車内、寝転ける娘の顔を見ながら考えたりした。

『どんど晴れ』公式サイト


向かいに駐車スペースが整備されているが、他には何も無し。

読書 エーリッヒ・ケストナー作 高橋健二訳
「ケストナー少年文学全集6 ふたりのロッテ」岩波書店

夏休み最終日に劇団四季の「ふたりのロッテ」を観に行ったのだが、ストーリーや設定をすっかり忘れており、観た後だが細部の確認のために図書館で借りた。しかしこれを読むとだいぶ違っていた。それにしてもこの本はあまり子供に読ませたくない。なにせ訳文が酷くて文学として成り立っているとは思えないのだ。1962年初版ということを差し引いても、首を傾げてしまう日本語が多い。いや、そんなに古くもないな。観る前に読まなくて良かった。


小隊司令部発

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