時間と住宅の狭間2007年09月07日

 土曜日。いつもの送迎と多摩湖往復のために娘と家を出た。ところがテニススクールに着くといつもと雰囲気が違う。9月は土曜日が5回あるためか第1週は休みなのだった。二人とも全く頭になかった。

「じゃあ“ラブベリ”行って良い?」。
「夏休みの宿題、ホントに終わってる?」。
「…」。

 さすがに引き下がった。

 ともあれ時間が空いたのだが、多摩湖付近で走ってみたい場所があった。「青赤自転車で行こう」で紹介されていた野山自転車道が狭いトンネルだらけで面白そうなのだ。トロッコ線の廃線跡地だそうだが、自転車道にはそういう曰くのある所があったりする。

 しかし残念ながらそれ程の時間はなさそうだった。それに宿題に四苦八苦している娘を放って遠方に走りに行くのも気が引ける。福生まで続くので、往復でおそらく2時間はかかるだろう。

 なので代わりという訳でもないが下河原緑道を走ることにした。ここなら往復1時間未満だ。以前一度走ったことのある道で、国道20号辺りから多摩川近くまで伸びる元国鉄下河原線跡地である。トンネルこそないが、人の家の裏庭を通り抜けるように走る道は独特で面白い。

 惜しむらくは交通整理に難点と思しきところがあり、センターラインが歩行者と自転車を分けるという独特の文法が導入されている。区分は地面に書いてはあるが所々のことであり、知らない常識人は「自転車は左」と考えるし、関係ない人は関係なく走るし歩く。前を見ろとも言いたいが、下を見ろとも言いたい。

 まあいいや。薄曇りだったし人も少なかったし。野球少年達は道幅一杯広がり自転車で走るが、「右から抜くよ」と大声で声を掛ければ道をあけてくれる。

 しかしこの道にしても野山自転車道にしても、700×23Cを履いたロードレーサーで走るのにはやや無理がある。念のためフェンダーをはめて水溜まり対策をしたが、段差はどうしようもない。

 ちなみに1時間ばかりで帰り着くと、娘はテレビを見ていた。

※「ラブ&ベリー」。近所のスーパーにアーケード機がある。DS版も持っているくせに。


始点はかつての駅と線路が残る「下河原線広場公園」。途中で途切れる線路の向こう側、クルマが走っているのは国道20号。

読書 内田百けん「恋日記」中公文庫

読了ならず。だから駄目だって、余程好きな人以外の日記なんて読んじゃ。もっともそれを言ったら誰もブログなんて書かなくなるか(笑)。<内田百けん前にしてよく言うよ。


読書 鴨志田穣・西原理恵子・ゲッツ板谷「ばらっちからカモメール」 スターツ出版

何を考えて妻は図書館でこれを借りたのか。鴨志田氏はとうとう酒で亡くなった故人である。読ませたいところに付箋を挟み私に渡す妻の心中如何なるものか。

 


小隊司令部発

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