「駒込行く!?」 ― 2015年12月04日
昨日は何か鉄道関係の事故やらトラブルが多かった日だった。自分は通勤時間がずれてたし、あまり外出しなかったため直接的な影響は受けなかったのではあるが。 ところで先日こんなことがあった。 山手線が池袋に着いてドアが開くと、「駒込行く!?」と大声を張り上げる人が乗って来た様だった。戸口に留まって何度も叫ぶので、ちょっとおかしな人なのかもな位に思い、私はそのドアの丁度斜向かい側の3人席に座っていたのだが、PCの画面を見たままそちらを見もしなかった。 すると真向かいの席の3人がそわそわしたかと思うと、「いや、分からないです」とか「行きますよ。どうぞ座って」とか言っている。見ると戸口に立っていたのはただの普通のお年寄りで、その3人席に向かって的を絞り直して声を掛けていた。3人席の1人は普通のビジネスマンだが、後の2人は三つ揃いに革コートのあまり堅気ぽくない中年と、上下真っ白に白のロングブーツを履いた若い女で、どちらもそういうのには動じなさそうな感じに見えるが、3人共が中腰になって年寄りに反応していた。 席を勧められても「いいの、駒込で降りるから」と固持するも、「まだ先ですから」と促されてシートに座った。田舎のバスに乗る時の様な感覚で他の乗客に訊いたのかも知れない。 ふと自分は薄情だったかなぁと反省してみたりしたのだが、いやそういう事でもないなと思い直した。 電車は乗る前には行き先をまず確かめるものではないか? 大人はみなその様に生活して当然というのが社会なのではないか? そもそも停車した電車の戸口を塞いで良いものなのか? などと考えつつも、まあ自分も向かい側の席にいたなら同じ対応をしただろう。何せ相手はお年寄りなのだし。 でも年寄りが増えていき、停車した山手線の全てのドアで「駒込行く!?」と叫んだらどうなるだろう。乗ってる方だって山手線に駒込駅があるか知ってる客ばかりじゃないだろうし。 |
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