パチ・ダホンで行く納品の旅 〜自転車おじさん編 ― 2006年10月27日
「いつ来られるの?」と訊かれたのでとりあえず1時間と答える。 実際は多分30分もかからないが、一度会社に戻ってから出るとなると、戻ったときに何かの用件が待っていないとも限らない。果たして30分後に付いた私は「早いじゃない。自転車おじさん」とからかわれた。十五程も年下をつかまえて「おじさん」はないだろう。 どこの得意先へ行くのも自転車なのかと訊かれたので、まさか御社だけですよと答える。 「あら失礼ね」。 「なんでですか。一番早いんですよ」。 そう。実際地下鉄で行き、最寄り駅から歩くよりはるかに早い。 「確かにうちもバイク便より自転車便よく使うね」。 そう。前にも書いたが築地-銀座界隈は“メッセンジャー銀座”である。代理店やら制作会社が集中している。晴海通りや昭和通りやその間の道を「明らかにサイクリングしている訳ではない自転車」が駆け抜けている。 大抵の自転車はロードタイプで、ブルホーンが流行っている様だ。そういう自転車に乗っていてもヘルメットは意外やオフ用のハードシェルが多い。 自転車便と言えばティーサーブが有名だが、サイトを見るとタレント事務所風でちょっと可笑しい。でも自転車好きとしては一度は頼んでみて彼ら彼女らの愛車を見てみたいところではある。しかしエリアは驚くほど狭く、いつぞや初めて頼もうと思ったら、我が社は集荷エリア外だった。千代田区なのに…。もっともソクハイほどの大手でも「メッセンジャー便」のエリアは23区中せいぜい11区のそれも一部であるが。 ポタリングが趣味というこの担当女史がいる得意先の仕事も、あと1年程で終わってしまう。仕方ないので自転車で通える得意先を開発するか(本末転倒だよ)。 「銀輪部隊で行くわけね」。 「“銀輪部隊”なんて言って、若い人には通じませんよ」。 「あらSさんはわかるんでしょ。仲間じゃない」。 いや、歳はともかくミリタリーマニアだから…などと違う話題を持ち出すと話が長くなりそうなのでやめておいた。 前回に書いた「エロい感じのSちゃん」の話をBLACK LUNGでしていると、本人が仕事相手を連れてやって来た。仕事の話をしているSちゃんは、改めてよく見ると全然エロい感じではなく、頼もしいやら残念やら。ちなみに横から見ていたからか、やっぱり私は顔を覚えてなかった事が判明。「えっ? 何回も話していますよ?」。そ、そうだね(焦)。 |
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