朝の道2007年07月26日

 すっかり夏休みの時期となったが、学童クラブに通う小3の我が娘は、クラブ室のある学校へ毎朝通う。開所時間の都合でいつもより30分遅く家を出るが、家族を送り出してから自分の用意をすることの多い私にとってはなんとも調子が狂う。うちと駅と小学校は三角形の点の位置関係にあるのだが、それでなくとも数の少ない学童クラブの子供達が登所する姿は街中他に見当たらないので、私は娘をクラブまで送ってから駅に向かうことが多い。

 意外に歩くの速いなと思うこともあれば、たらんたらんと前に進まないこともある。身長は130を越えており、かつてはぷっくりしていたのが、いまやすっかりすらっと手脚の長い今様小学生である。

 私の都合で通学路をショートカットするためにガードレールのないところも通る。その部分は手を繋いで歩くのだが、この気温なのですぐに汗ばむ。車道から離れたところで鞄を持ち直すために「ちょっとごめん」と手を離すと、娘は掌を鞄で拭った。しかし表情はあくまで「汗かいちゃったよ」という程度で、厭そうな感じではない。しかしこれもずっと先までということもないだろう。こちらも「へへへ」と鞄で手を拭くまねをする。またガードレールのない歩道になり、手を差し出すと自然に躊躇いなく握ってきた。

 クラブ室に送り届けて指導員の人に挨拶をする。「行って来ます」と私が声を掛けても応えない娘に指導員の人が注意をすると、「行ってらっしゃい」と口だけ動かして、舌を出したかと思うとクラブ室に入ってしまった。

 家にいる時には何かというと「挨拶を返さない」などと叱りつけてしまうが、こちらに余裕があるときには“返さないなりに返している”ことに気付くこともあり、そういう時はこちらもとやかく言わないのが殆どではある。しかし全て必ずその様に出来るわけでもなく、その辺は子供相手だが申し訳ないと思っている。


小隊司令部発

「栴檀林小隊」サイト各コンテンツの更新とは別に、概ね2~5日毎に更新中。 バックナンバーはブログ以外にも「公文書」でどうぞ。