気に入らないクロスバイク ― 2013年05月18日
勤務先の最寄り駅近い歩道に、いつも白いクロスバイクが停められていた。ここ暫く見掛けないし、代わりの物らしい自転車もないので、持ち主はこの界隈に通わなくなったらしい。気にしてはいても何も好ましく思って見ていた訳ではなく、いなくなってくれて清々しているのである。 |
今週の読書 三島由紀夫「三島由紀夫レター教室」ちくま文庫
全て手紙のやりとりで物語が進行する。暫く絶版だったそうだ。三島にしては珍しい作品、などと嘯ける資格は私にない。何せ三島由紀夫をちゃんと読んだ事などないからである。尤もそうでなくてもこういう構成の作品はそうはないだろうし、そういう構成に関係なく興味深い小説である。二十代から四十代の男女の様々な感情と事情が交錯する。登場人物のネーミング(氷ママ子とか山トビ夫とか)や話し言葉に感じる時代が鼻につかなければ、内容は現代にも通じる。というか、男女の事に時代は関係ない。
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