終電間際の最寄り駅。いつもと逆の口で降りた。駅から歩いて行ける唯一のラーメン屋で何か腹に入れて帰ろうかと思い立ったのだが、階段を降り切るまでに気持ちはすっかり萎えていた。
終電過ぎでもやっている近隣唯一のラーメン屋は、少しおっとりした感じの五十代の夫婦者がやっている。こんな時間でも数人の常連客がいたりして賑わっており、帰りの車窓から丁度それが見える。別段悪い感じはないのだが、いかんせん全然旨くないのだ。それをまた皆が喜んで食べているのを見るだけで、私は気が萎えてしまう。酔いが足りない様だ。
結局私はその店とは逆方向に進み、改札からは大回りに駅の周りを歩き家の方向に進む感じになった。
駅前でこの時間やっている飲食店は、チェーン系の居酒屋2軒と、チェーン系の丼物屋2軒と、いかにも郊外の駅前らしいスナック2軒。なんでも2軒ずつなら、なぜラーメン屋ももう1軒あってくれないのだと、よく分からない憤りを覚える。餃子屋まで2軒あるが2軒とも既に閉店していて頼りにならない。
この時間になると、駅前の商店街を抜けてからは私の自宅へ進む道で開いている店は、100均系のコンビニしかない。そこで何か一品と500缶でも買うことにした。
活気ない店内には活気ない2人の店員と、店を閉めて帰路に着くところであろうどこぞのママ風の女性客がいるのみだった。私が店内に入ってもちらりとも見ない。それどころか店員の「いらっしゃいませ」すらない。閑散とした深夜のコンビニは、大抵のものに無関心だ。
それにしても、ママ風女性に艶がなくて残念だった。帰路のコンビニで艶なんかないのかとも思うが、そうならば元々いつもないのかも知れない。入った店に彼女がいたら失敗したと思うのかも知れない。
パサパサの魚介系つけ麺と新発売とやらの似非ビール。まあお誂え向きの夜だったかもしれない。 |
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