冷やし中華はじめました2013年06月08日

 飲食店の店頭には定型コピーが溢れている。どのメニューにも焼きたてだの茹でたてだのと決まりきった修飾語が付き、店頭ののぼりやポスターには「美味しい珈琲淹れてます」から「冷やし中華はじめました」まで様々な謳い文句が舞う。「何が? どの様に?」と問い始めるときりがない。

 さてその「冷やし中華はじめました」だが、たまに色褪せたまま春先に見掛けて突っ込みたくなる事もあるが、基本的には季節の変わり目を知らせてくれて、四季の表情豊かな日本的な物だと思う。まあ、中華と言ってもこれ創ったのは日本人だし。

 ところで冷やし中華は他のメニューより高めで、そのくせどこで食べても大差がない。ラーメンと変わらない値段で季節感を満喫できないだろうか。

 書き出しが大袈裟だが、要するに昼飯がうまく決まらなかったのである。ラーメンのある立ち喰いそば屋でも冷やし中華はない事が多いし、安いラーメンチェーンはなぜか「和風」などと言って違う物を出している。

 例によって面倒くさくなり、神田西口のガード下にあるよく分からないラーメン屋に「ランチタイム冷やし中華500円」とあったので入った。数十秒で品が出て来た。店内のメニューがレギュラー時間帯の値段だけだったり、そもそも旨くも何ともなくてがっくり。当たり前か。

 ところで、冷やし何とかの類は色々あるが「冷やし油そば」なるレアメニューを町田「スパンキー」が始めていた。やや遠方だが先日やっと食して来た。…どうだこれ。どうなんだこれ。「背脂醤油のあ」の脂そばもそうだが、麺は熱い方が合うんじゃないかと思った。取り敢えずこれを食べるためだけにもう片道30kmは走らないな。でも店主がブログに書いている通り「ラーメンはサブカル」であるならこれはありだ。いろいろありで面白いと思う。これはもう良いけど。

 結局、正当派の冷やし中華には正当な代金を払わねばならない様だというのが分かった。


苦手な紅生姜はいらないが、他にもいろいろ欠けている気がする一杯。辛子がこれ程不味そうなのも珍しい。

町田「油そば専門店noodleSPUNKY」。晴れた日曜にしか行けない。15時までがリミットで、自転車で70分程掛かる。

「冷やし油そば」(並780円)。冷水で締まった太麺の歯ごたえが新鮮。ただ、フライドガーリックは多過ぎかも。チャーシューは冷えたまま食べるにはもっと細いか下味でも付いてる方が食べ易いかも。

小隊司令部発

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