無事の帰国を祈られない男と、イエローリボン ― 2014年07月31日
最近、舛添都知事の事を「拉致被害者を救う会のブルーリボンバッジは付けたことが無いくせに、セウォル号沈没事故による行方不明者の無事帰還を願う黄色いバッジは付けている」と非難するツイートが流れてきたが、いや待てよ、黄色いリボンって他になかったか? メッセージを持ったリボンは、胸のバッヂよりクルマの後部に貼られているステッカーのイメージが個人的には強いのだが、あれは一体何なのだろうか。調べると、あの様な輪状に折った短いリボンは「アウェアネス・リボン」と言って、着用者の社会運動もしくは社会問題に対する支援の姿勢を表明するための物なのだそうだ。 これもあくまで私個人の印象だが、一番に挙げられるのはピンク(乳がん啓蒙)かな。客観的にどのリボン運動が活発なんてデータはどこにもないだろうけど。レッド(エイズ啓蒙)も印象に強い。しかしそれ以外となると、何色が何だったっけと記憶が怪しい。パープル(女性に対する暴力根絶/膵臓がんの啓発と撲滅:日本)、グリーン(臓器移植啓蒙)、オレンジ(児童虐待防止:日本)というのは健康や制度に関係するものだが、件のブルー(北朝鮮による拉致被害者の救出救出支援活動啓蒙:日本)やブラウン(北方領土返還運動推進)など政治的な物も多い。 尤もこれらは代表的な物を並べただけで、同じ色でも別の運動で使われていたり、国や地域によって全く意味が違ったりする。前出のパープルなどがそれで、一つの団体が女性に対する暴力根絶を訴えて膵臓がんの啓発と撲滅を進めている訳ではない。ありそうだけど。 では冒頭のイエローはどうだろうか。これが実に多様で困ってしまうほどの意味が各国にある。 |
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これはイエローリボンとは…違うな(苦笑 |
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舛添氏は一応脱原発派だが…ソウル市長とお揃いで付けてちゃ説明不要か。障害者支援に至っては片山さつきに「障害を持つ婚外子に対する慰謝料や扶養が不十分」と言われてしまう位だからな…(W 舛添知事、韓国大統領と会談へ 安倍首相からメッセージ 2014/7/24 12:12 |
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今週の読書 新潮社ストーリーセラー編集部編「Story Seller annex」
新潮文庫 執筆は…道尾秀介、近藤史恵、有川浩、米澤穂信、恩田陸、湊かなえ…の6名。かつてのアンソロジー文芸誌だったが休刊後違う形で復活したらしい。たまにこういうのを読むのも楽しい。単体ではまず買わない様な作家の作品を読める。たまに外れで読了できない事があるが、このシリーズはあまりそれがない。有川浩のは小説としてはちょっとずるいのだがさすがに読ませる文章だし、この人の二次元規制に関する考えには共感できる。
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