1/144 ザクマシンガンM-120A12017年01月24日

 ガンマニアの習性として、映画なり漫画なりで銃器が出て来るとどうしても気になる。それが実在の銃器でなくても気になってしまうものなのである。

 実在しないと言っても人型が使うのでなければそもそも銃の様には見えない。そういう意味では、人型兵器の雄であるMSは、銃器に限らないが妙に人間臭い武器を携えている。
↓ 1/144ザクが一通り揃ったので、ザクマシンガンを比較してみた。これが…面白い程皆違う。( この後出ているサンダーボルトとオリジンの物もまた違う様だが、量産型ザクではないので取り敢えず略)

'81年 旧キット(着色)
うん。まあ…。

'83年 MSV(MS-06R)
武器がどれもペラッペラだった。

'98年 HG(第08MS小隊)
偏心マガジンの給弾位置が致命的(苦笑)。

'00年 FG(着色)
尤もらしいディティール。

'03年 HGUC
アニメイメージではベストかな。

'10年 F2(0083)
なんでフレーム、M16になった?(w MMP-78という別の型だそうな。

'11年 RG
また違う展開。ストックの肉抜きが極端。ボディに下げるフックを持ち手に固定するダボをグリップに内蔵。


 尤もMSの武装には子供の頃から違和感もあった。有視界戦闘のための人型兵器だから近接戦闘用の武器を装備する。それはいい。…しかしそれが熱で溶断する斧か? 電撃ムチか? いずれも装甲の体躯相手に有効とは思えないのだが。特にヒートホークには近接武器としての有効性を見出せない。それと、対艦船戦でもない時に大型の無反動砲を腰に担ぎっ放しというのも無駄じゃないか?

 などとたかが子供向けアニメの武器如きに大の大人があれこれ思いつつ、そんな訳で机上に並べているザク達は、腰に手榴弾を下げてる以外は、マシンガンしか持たせていない。組んではあっても箱に入れ放しである。

 自分が見ていた頃のガンダムでは、ザクの小火器と言えばザクマシンガン。後にMP40を角張らせたような形のを持つ様になったのは、うんと後になり模型で初めて知った。

 さてこのザクマシンガン、これも何かなと思うところがあった。これをデザインした人の銃器に対するセンスには首を傾げた。

 パンマガジン。ルイス軽機に代表されるように、要するに手持ち小火器用の給弾方法ではないし、近代ではすっかり廃れてしまった形式である。

 サイドスイングするフォアグリップ。マガジンなら十歩譲ればありだが、わざわざグリップをサイドスイングさせる意味とは? 射撃精度も落ちるだろう。

 しかしそうまで突っ込まれるほどの個性が、言うまでもなく逆にこの象徴的な武器を成立させているのだろう。ザクマシンガン、ともあれ変な銃。


'14年 池田工業社製水鉄砲
RGの物を模している模様。提供:名南店長(感謝)

参考動画[ルイス軽機関銃]
Lewis Gun 1916  ルイス軽機の動作が3DCGで解説されている。

https://youtu.be/oxbzMRVh6kg

Lewis Light Machine Gun ルイス軽機実射。マガジンの裏を初めて見た。

https://youtu.be/ene6LievhIE

読書 井上荒野「リストランテ アモーレ」ハルキ文庫

時折出て来るMのことは最後すっかり忘れており、読み終えて、必要だったか? とか思ってしまったが、読み返すとまあなる程とは。主人公はざっくり言うとイケメンのヤリチンなのだが、料理をモチーフに描くことでいつぞやの“単なる不倫小説”にならずに済んだという気も。いや、やっぱりあまり感情移入は出来なかったかな。

小隊司令部発

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