焼きそばの“気仙沼らしさ”とは? 小川町 元さん2019年07月24日

 店の前を通り掛かると、気仙沼焼きそばの立て看が目に入った。靖国通りを挟んで反対側は毎日通るのだが、こんな場所に焼そばの店があったか。

 看板を見上げて思い出した。「お茶漬だよok」というよく意味の分からないコピーと多分店名であろう巨大な「元」の字。ファサードデザインは立ち食い寿司屋風に見えるがお茶漬け専門店なのだろうという位で、特に興味を抱かないでいたのだった。

 まず店外の券売機でメニュー確認。気仙沼焼きそばは並と大盛で、それぞれイートインには同額で小鉢が付く。それにしても気仙沼焼きそばって何だろう?

 開店早々だったが釣り銭不備で券売機が稼働しておらず、暫く待って後、手渡しで料金を払い店内へ。この応対時に、店内のカウンターとホールの2人の他に2階に2人いることを知る。

 お冷やはお洒落な容器に冷たい日本茶。雨で蒸す中歩いてきたので、爽やかでとても安らぐ感じだった。

 ところでカウンター内では炒め始める気配がない。それどころか機器がそもそもない。怪訝な顔で覗き込んだつもりもないが、小鉢を出してくれたお姉さんが「焼きそばは2階で出来たてをご用意していますのでお待ち下さい」と説明。ああ、2階が厨房なのか。小鉢は1階から。ゴーヤ・豚肉・卵の炒め物。苦みがなくて結構いける。

 ややあってステンレス皿で登場の焼きそばは、今ひとつ精彩に欠ける。というか豚肉がダブってしまった…などとグルメ漫画の主人公みたいなことを気にしつつ、“気仙沼らしさ”を探す。ひょっとしてこのしんなり味の染みた揚げ玉だろうか。にしては小さじ1杯程しか入っていないが。野菜はキャベツとモヤシ。

 麺がちょっと固めの上に、粘りのないもそっとした食感だったのが残念。あるいはこれが“気仙沼らしさ”なのだろうか。店頭の立て看には「一関の工場からの直送」とあったが、私には今ひとつピンと来なかった。

 お店のメインはあくまでお茶漬けなのだろうな。その上で焼きそばの様な分かり易いメニューで気易さを補完するという事なのだろうけれど、やはり「なぜ気仙沼? どこが気仙沼?」という事ばかり気になってしまった。それなら訊けば良かったか。

もう少し高級感のある建て構えでも良かったんじゃないかな。

冷たい緑茶がお冷や。


気仙沼焼きそば(並)イートイン小鉢付き 650円


元さん和食(その他) / 小川町駅新御茶ノ水駅淡路町駅
昼総合点★★★☆☆ 3.0

小隊司令部発

←HTMLのアーカイブ版はこちら。ブログのコメントは、いつでもいつのにでも大歓迎。また、BBS「連絡所」もあるのでご利用を。

コメント

コメントをどうぞ

※メールアドレスとURLの入力は必須ではありません。 入力されたメールアドレスは記事に反映されず、ブログの管理者のみが参照できます。

※投稿には管理者が設定した質問に答える必要があります。

名前:
メールアドレス:
URL:
次の質問に答えてください:
スパムフィルタの質問です。当サイトのメインカラーは? 漢字1文字で入力して下さい。

コメント:

トラックバック

このエントリのトラックバックURL: http://sendanrin.asablo.jp/blog/2019/07/24/9132890/tb

※なお、送られたトラックバックはブログの管理者が確認するまで公開されません。