活動2006年12月02日

 本欄でたまに出てくる“父母連”であるが、これは娘の通う学童クラブの父母会が属する市内全域の連絡会のことである。要するに単なる「お父さんお母さんの寄り集まり」なのだが、実務上は“残念ながら”ありがちなレクリエーション運営組織ではない。表層的には運動会の主催やら地元の祭りの協力やらをしてはいるが、市議を通して市議会に請願を出したり、市の関係部署との折衝をしたりもする。要するに活動しなければならないほど面倒な状況が常にあるのだ。

 そんな活動ばかりやっていても気分はうんざりするばかりだし、この手の組織にありがちな体温差は、ここにもある。そもそもがこっちだって暇つぶしでやっているわけではない。学童クラブに子供を預けないと働けない位なのだから、暇な訳はない。

 でも好き好んでなのだろうと言われれば確かにそうだ。子供のためと綺麗事ばかり言う気もない。仕事でもない趣味でもない人達と期間限定でつきあうというのも面白いではないかと思う。熱心にやっていて「仕事でもないのに」と言われたことがあるが(家人にではなく)、それを言うならものを書いたり自転車に乗ったり酒場で呑んだりするのも仕事ではなく、とすれば私は仕事のために生きているわけではない。

 話を戻して父母連であるが、スローガンが、子供も親もひとりぼっちになってはいけないという主旨を謳っている。仲良しでなく、体温差もあり、それぞれ異なる方向性に互いで折り合いをつけて何とかやっていくという意味では父母連も学校も社会もどこでも同じだ。熱心な役員の一人が「親ばかり仲良くなってしまってねぇ」と苦笑いしていたが、誰とも何とも繋がっていないよりはうんとマシだと思う。

 ちなみに私の担当はサイトとMLの管理担当広報係である。実はやっていることが趣味や仕事と大差ないのである。さすがにどちらもここではリンクできないけど


読書 伊藤たかみ「ロスト・ストーリー」 河出文庫

 正直言うと途中で飽きた。どうしても村上春樹風に感じるのは穿り過ぎかと思ったが巻末で解説者が比較していた。私は引き込まれる感じは覚えなかったし伏線らしきものがいちいち鬱陶しかった。


小隊司令部発

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