綺麗な大人の女性2011年12月09日

 「美魔女」という言葉を最近よく耳にする。これは光文社『美STORY』誌による造語で、「才色兼備の35歳以上の女性を指す。“魔法をかけているかの様に美しい”ところからきている」(同誌編集者談)のだそうだが、世間、特に浅薄なTV番組などでは単に「年齢を感じさせない若さを保っている大人の女性」ということで使っている事が多い。中には「男に見えない女装」とかそういうのと同列の扱いになっていたりして、まあそんなものだろうとは思うが。

 改めて考えると「美魔女」という言葉自体は、実のところ年齢は表していないが、確かに若い女のイメージはない。美に執着する魔女、例えば白雪姫の王妃辺りを想起するからかではないかと考える。もっとも、白雪姫を扱った映画「スノーホワイト(原題:Snow White & the Huntsman)」(来春公開)のシャーリーズ・セロンだったらお近づきになりたいかもしれない(さして好みでもないくせに)。

 魔女の定義なんてことを書き始めると、「魔法少女が成長したら魔女になるんだから若くないに決まってるだろう」とか面倒臭い事を言い始める人が周りに沢山いそう(笑)なのでそっち方面の話はナシとさせていただく。

 大体、「美魔女」というのは言葉自体が美しくない。それに実際とは異なる物に見せ掛けてやろうかという意図を感じもする。

 美女自体を否定する気は全くない。わざわざ美しい異性を嫌う理由などない。しかし年齢不相応な物理的綺麗さは、むしろ大人には必要ないのではないか。異様に肌がすべすべな年配女性を希に見掛けるが、違和感がありそれこそ魔女の様である。発信元の雑誌でも、相応の歳だからこそ内面から滲む美しさが出るのだという主旨のことを謳っている。

 言われている当人達にしてみれば、それこそどうでも良い事なのだろうが、美しいもの程意外にくだらない事でスポイルされるものである。


なぜか例のイラスト(笑)。しかも着彩してるし。でもこの人はアニメの設定上は35歳どころか22歳なんだよね。声は落ち着いていてセクシーなんだけどなぁ。ちなみに声優の塚田恵美子さんは御歳62歳なんだが。

読書 山崎ナオコーラ「『ジューシー』ってなんですか?」集英社文庫

得意先と話をしてると「年収が倍も違う奴に5万円高いとか安いとか言われたくねーな」と思うこととしばしばな私なのだが、お話ししてくるのが営業の仕事だとか考えなくても会話してくる毎日なのだ。別にそういう話でもないけど。


小隊司令部発

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