油そばの、古典且つ基準。 武蔵境「珍珍亭」2017年01月10日

 珍珍亭について書くと話が長くなりそうだが、いざ書こうとすると何も書けない気もする。よく利用していたのは学生の頃だからもう30年は前の話であるし。

 と言っても思い出話を語る訳ではなくて、そもそも今も行こうと思えば自転車で10分程度の所に住んでおり、最近になってたまにまた寄る様になった。

 但し平日は行けないし、日祝は店休日だし、土曜はずっと行列で、途切れる頃には麺が品切れで店じまいである。営業時間は16時半までだが、土曜日の15時過ぎに開いているのは希な方だ。

 店舗そのものは学生の頃と殆ど変わっていない。これだけの有名店なんだから、拡張したり改装したりすれば良いのにと思ってしまうが変わらない。まあ、そこが良いとも言えるけれど。

 そう言いつつも、学生時代に主に食べたのは店舗でではなく、出前をサークル部室で食べていた(母校バレますネ)。丼ではなく、今でも持ち帰り用に使っているプラの容器に入っていた。出前版はタレと一緒に予めラー油と酢が掛かっており、そのお任せ具合と浸み具合がむしろ良かった。今もそうなのかは未確認。ちなみに今の持ち帰り用の方は、タレは敷かれているが、ラー油と酢は別に丁寧にビニール詰めされた物が付く。

 味については今更私が書くのもおこがましいが(何のための食べログだよ)、シンプルでブレがない。具は厚くてがっしりしたチャーシュー、古典的なナルト、程良いメンマ。醤油ダレの風味とラードの加減も不変。生玉子やネギは加えないのが好みで、タレに浸かった少量のネギの効き具合を楽しむ。余計な細工がなく、いつ食べに来ても変わらぬ味が嬉しい。

 この日、ホールは3人のおばちゃんで、厨房は2人。いつもより少ないのか。程良くて過剰でなく手慣れた接客に和む。水はセルフではないが、空き気味だとすぐ勧められる。

 自分にとっての古典であり基準となる油そばがこの珍珍亭の油そばだが、これはちょっと揺るがない。

油そば(並)650円。('17年1月)

チャーシューはまず丼の底に沈めて温めるのがお作法(w

スープ(50円)は単にラーメンのスープだけど、小休止に程良い。('15年12月)


「並」の持ち帰り('15年10月)。タレは結構漏れるのでご注意を。

'10年12月の店舗外観。

'17年1月の店舗外観。いつの間にか看板がなくなっていた。食べログで他の方の画像を見ると、2015年春辺りにはなくなっていた模様。
珍々亭油そば / 武蔵境駅東小金井駅
昼総合点★★★★ 4.0
小隊司令部発

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コメント

_ あおかじ ― 2017年01月10日 09時45分04秒

なるほどー。『小隊長さんを育てた味』なのですね。
メジャーとはいえなかった "油そば" にこだわる理由でもある、と。
私にとって何だろう? S&Bホンコンやきそばともちょっと違う。
あーそうだ、同じように近所にあった中国料理店「三匠」の焼きそば。メニューにラーメンと焼餃子は無くてタンメンと水餃子と焼売が並ぶ、割と本格派。焼きそばもソース味ではなく上海風あんかけ。
故郷を離れて数年後に廃業してしまい、幻となったのでした。
焼売の方は吉祥寺「いせや」のが小さいながらも似た感じ、ひと口でガキの頃の記憶が蘇りました。

_ 小隊長 ― 2017年01月12日 17時07分16秒

個人的ソウルフード、ですね。

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