30MM 1/144 bEXM-15 ポルタノヴァ(前編)2019年08月18日


腰だめの構え。実はフロントグリップは、グリップと拳の両方を一旦バラさないとこうは持てない。足元のは小型支援メカ「ロイロイ」。それ以上の説明は無し。

 「量産機ファンよ、立ち上がれ…!」という、このシリーズのキャッチを目にした時は、苦笑交じりの喜びというか、複雑な心境であった。なにせガンプラの本家が自らある種紛い物を出すというのだから。(それはともかくキャッチ文末の「…!」の間の意味は分からず余計だと思うのだが)

 勿論デザイン上押さえるところは押さえられていて、2種出た内このポルタノヴァは、私の様なジオン派にはドストライクのモデル。カラーバリエが幾つか同時発売なのだが、ここは当然グリーンだろと。買い逃すのは嫌だったので予約してしまっていた。

 最近のオリジナルデザインのロボットプラモというと、コトブキヤのフレームアームズが既に独自の地位を築いている感があり、随分と後塵を拝した様に思うのだが、その分なりふり構わぬセルフパロディとすら思えるこの商品への期待も高まる。そもそも自ら量産機を名乗った上に1/144スケールである。何の1/144なんだと世界中が突っ込みを入れていた。

 しかしさすが本気のバンダイ、それらしいデザインにも“本物”を起用していた。海老川兼武氏というと、ガンダムOOやAGE、そして鉄血のギャラルホルン側MSのデザインを担当していたデザイナーなのだそうな。それにしても個人的に残念なのは「ポルタノヴァ」という東欧の民族舞曲みたいなある種間の抜けたネーミングか。

 マーケティング的な話はともかく、この商品の革新的なところは、そのシリーズ名の通り「30分で組み上げられる簡単さ」だろう。ランナーの端から順番に組んでいけば良いのだ。凄い。こんな事出来るのか。これもノウハウの蓄積の賜だろう。

 ただ残念なのが組説。一見クオリティは高い様でいて構成には首を傾げざるを得ない。自分が専業者だから気になるだけだろうか? コンセプトがこんなに素晴らしい製品なのに、なんでこの組説なのか。(以下、後編に続く)



30 MINUTES MISSIONS 1/144 bEXM-15 ポルタノヴァ[グリーン] '19年8月発売 定価1,382円(込) 購入価格1,240円(込)


外装っぽいAパーツ(右)と内側寄りのBパーツ(左上)。そして付属品のCパーツ(左下)と分かりやすい。ポリパーツ(Cの右)は1種のみと潔い。


1/144比較(笑)。結構小振り。右は同じ海老川氏デザインのグレイズ(鉄血のオルフェンズ)



弊サイトこだわりの膝射姿勢。ちょっと仰け反るし、これより上の位置で銃を構えられない。



前後。意外にモールド多いので、スミ入れ大変だなこれ。

提灯みたいな武器は何だろうと思ってサイトを見たらナックルガードという物なのだそうだ。パッケージには特に説明無し。

小隊司令部発

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