懸賞小説2006年03月24日


 しばらく更新の間が空いている言い訳でもないが、ここのところ若干長めの文章を書いている。

 仕事上の必要で書いているので詳しくは今ここに書けないが、提示されたキーワードを3つ入れた4,000字以内の文章を3週間程で書かなければならない。エッセイでも小説でも良いというのだが、4,000字もあってエッセイもないだろうから小説にした。字数は半分でも良いだろうと主催者側も言っているようだが、ものを書くのを趣味としている人間としては8割は書かないと気が済まない。そもそも小論文の試験ならそうでなくては落ちるだろう。

 懸賞応募ダミーであるから気を入れても自分に何か実入りがある訳でもない。何せ関係者であるし。かと言ってせっかく書くのだ。それなりにはしないと。

 そろそろ書き上がるので、プリントしたものを持ってバーで推敲していた。場所は毎度の「裏MOD」。

 どんなですか見せて下さいと店主の神谷が言うので渡す。素人の書いた(半分そんなつもりはないのだが)4,000字をおつきあいで読むというのは普通の人には無理だし、誰かに読ませてと言われても適当な理由で婉曲的に断るのだが、彼は最近企業サイトでエッセイを書いているということもあって、身近で書いているノンプロの文章を本気で読みたいと言っているのだと考えた。

 「書き慣れた人の文章は違いますね」と言われた。酒場の店主だ半分は世辞だろうが、同じことを前にも言われたので何割かは本気にしても良いだろう。

 本欄のペースから、2週間に800字を3本というのが普段の生活をしている私のものを書くペースなのだろう。これと併行して3週間で4,000字というのは無理な話なので、パーツは書き溜めた似たようなシチュエーションのものから流用した。さすがに若干トーンの違いがあったが、均すとそう気にならない。

 応募規定には当然「未発表の作品」とあるので当面ここには載せられないが、4月後半には掲載の予定。その際はおつきあいいただければ。
 

日経BP「充実空間」LPに針を落とす瞬間(とき)


読書 角田光代「愛がなんだ」 角川文庫

角田光代はいつもしょうもない男性ばかり描くなぁと以前本欄で書いたが、今回は珍しくしょうもない女性。ただし主人公なので、落ちどころはある。

読書 吉行淳之介「ダンディな食卓」 グルメ文庫

初めて知る文庫なのだが、本当に料理そのものの話だけだったら途中で投げようと思いつつ買う。勿論吉行淳之介でそんな訳はないのだが。


小隊司令部発

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