雨天決行2006年06月14日

 日曜は結局雨となってしまった。居間からテラスの愛車を眺め、こんな日はメンテでもするかと思いつつ、家人不在の日曜に一人家の中で持ち帰り作業を鬱々としていたりすると、やはり走ってきたいなぁという気持ちが大きくなる。天気予報では夜には止むようであるし、ひょっとしたら走っている途中で降りも緩くなってくるのじゃないだろうかと淡い期待を抱く。

 自転車関係の本では雨の日は走るなとよく書かれている。大多数の自転車で使用されるリムを使うブレーキシステムは構造上雨に弱いし、細いタイヤは滑りやすい。実際危ないと思うし、自分の装備自体も面倒だ。

 しかし結局、陽のある内に出掛けることにしてフード付きの防水コートを着込んだ。防水コートと言ってもゴアテックスとかスポーツ向けの高機能品ではない。独軍山岳部隊のコートである。丈夫である以外安価なビニルコートと機能的には何ら変わらない。蒸すだろうなぁ。

 玉川上水沿いのコースを走ることにした。最近途中まで走ったのだが、今回はさらに近い所までしか行けないだろう。なにせところどころ未舗装路だし。前フェンダーがないので雨水だけならまだしも泥の跳ね上げは七部丈パンツでもあまり良い気はしない。

 ところでスポーツ色の強い小径車の特徴として、車輪の制動のクセが挙げられると思う。雨天なら顕著になるだろう。27'で充分使えるのと同じブレーキだから効き過ぎてロックしやすいそうだ。それから不整地での走り出し時に車輪が空転して横滑りすることもある。どんな乗り方してるんだかという声も聞こえてきそうだが、私の様な"軟弱エンジン"ですらこれなのだから、ハイパワーな乗り手の場合はもっと極端だろう。

 ところで走っていて驚いたのは、意外に自転車で走っている人がいたということか。勿論スポーツ自転車ではなく、片手で傘を差したママチャリなのだが。…近寄るまい。クルマがいなくても雨天に安全ということはない。

小隊司令部発

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