棄てるか弄るか2008年10月12日

 久しぶりに「自転車生活」(えい出版社)を買った。しばらく買わなかったのは、スポーツライディングの参考記事が自分にとっては足りなかったことと、企画物がちょっと立ち過ぎている感じが鼻についたためだった。整備物のレギュラーがあるのは嬉しいが、10月号はエコ特集だったのでちょっと抵抗があった。クルマに乗らなくてエコ、という自転車モノにありがちなあれに加えて再生自転車でエコというのがあり、それがどうも。

 ママチャリをスポーツ自転車仕様にするという企画なのだが、リアハブまるまる交換してスポーク張り直し、金属板で台座作ってキャリパーブレーキ取り付けるのはエコな改造なんだろうか。ネタ改造というなら分からなくはないが。

 もっとも、それがきっかけで「そういえばうちにも1台余っていたな」と思い出すのがエコ啓蒙と言えるのかも。しかし余っているということは、使わないから余っているのであって、使えるようにしたからと言ってどれほどの意義があるかは謎。

 我が家は大人4人子供2人で自転車9台。寸法の合わなくなった幼児車は別として、日常稼動していないママチャリが2台ある。

 1台は以前私が再生した「渋ピンク」号。元は妻へのプレゼントだが、電アシ車に乗っている妻は全く乗らない。私が月に1度位、巨大な前カゴのために使っている程度だ。

 もう1台、完全に余っているのは母妹世帯の物。妹は通勤にグータを使っているが、母は全く自転車に乗らない(もう乗れないんじゃないか?)。しかしこれ、屋根の下とはいえ陽も当たるし吹きっさらしで錆もゴムやプラの劣化もそれなりである。自分で再生するにしてもタイヤやワイヤーといった消耗パーツだけで5千円は掛かるのではないか。市内の自転車屋は再生自転車を扱っているが、よく6千円程度で出せるものだと感心する。

 余剰ママチャリ再生は、クラフトとしては楽しそうだが、リソースの無駄遣いという意味でエコではないなと思う。


ルイガモ就航で引退のアサヒ・オレンヂ号。もんちゃんはまだ乗れない。手前廃車寸前のピンク号はもんちゃんの愛車。奥には完全にゴミと化したニセA-bikeが転がっている。


自宅車庫なのにカゴがゴミ入れになっている(苦笑)。ギアなし27"の典型的ママチャリ。


読書 藤沢 周「ブエノスアイレス午前霊時」河出文庫(再読)

自分の居る場所に対しての違和感は、記憶の中にないが、自分の行いを振り返ると、それを感じているからであろうと思えるものは多々ある。


小隊司令部発

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