高田馬場散策2008年10月30日

 私にとっての高田馬場は乗換駅として通過するだけの駅で、ホームに降りるのもしばしば往路だけだったりする。帰路は歌舞伎町で一杯やって、西武新宿駅始発に乗って帰ることが多いからだ。

 しかし新宿は知っている店が多過ぎて、あまりすんなりとは通過できなかったりする。いつもこれではいかんと思い、乗換駅で呑めばもっと早く帰れるだろうと考えた。ロジックが何か変か。

 ともあれショットバーを探しに駅周辺を歩いてみた。

 高田馬場の表通りは歩道が狭い上に学生がとにかく多くて歩きにくい。なぜあんなに歩くのが遅いんだ? しかし意外に学生向けの店は少ない。地元向けが多いらしく酒場の多くは深夜までやっている様だった。

 ネット検索なりで探せば早くて確実なのだろうが、それでは私の流儀に反する。街の感じや、店名ロゴの書体や建て構え、行灯の具合などを眺めつつ、ふらりと飛び込む。これが適度にスリリングで愉しいのだ。

 今回はいくつか行き当たった店を挙げてみる。

「こくているnico」
山手線からいつも眺めている線路沿いの小路にある古いバー。八十幾つで引退した先代から引き継いだという店主は意外や同年代。丁寧にグラスを冷やすかと思えば器具を使わずカクテルを作ったりこれも意外。強面かと思いきや渚ようこを口ずさんでいたりもする。

「バーsaikai」
学生街にありながら、さかえ通りは風俗やラブホまであるのに1本裏が普通の住宅地という不思議な商店街。ここで世襲二代目のマダムが切り盛りするこの店は、早稲田の学生をバーテンに立たせる。これが結構好青年。先輩後輩の引き継ぎでずっと繋がっているという。

「BAR blue moon」
全くの住宅地の中にあるのに本格派。どこぞの店上がりの方かと思えば元々は趣味が昂じた店とかで5年目を迎える。深夜は神楽坂から流れてくる編集者で賑わうとか。緩めた氷を包丁で整えるバーテンを久しぶりに見た。


山手線沿い土手下の暗くて狭い裏路地。しかも行き止まり。

駅側から見たさかえ通り入り口。奥には大学や専門学校があるのだが…


あ、どのポイントがどの店か書いてないや(苦笑)。ま、本文読めばわかるでしょ。

読書
藤原和博、重松清、橋本治 「人生の教科書[情報編集力をつける国語]」ちくま文庫

表題だけなら手に取らない感じか。コミュニケーションツールとしての日本語力=情報編集力を鍛える教科書、ということだが、教材が「エイジ」や「ワニとハブとひょうたん池で」だなんて、これで実際に半年間授業を受けたという中学生達が羨ましい。


小隊司令部発

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