トライオンFR3082008年11月07日

 鞄を替えた。

 今まで使っていた物がかなり傷んでいた。角近くの革が縫い目から数センチ裂け始め、埋め込まれた金属フレームがハンドル近くで折れている。どちらもメーカー送りで直せるのは知っているが、また半月ほど預けて1万超の修理費を支払うのも鬱陶しく思えて、それなら買い換えたほうがましだと考えたのだ。

 昔使っていたスパンフォーム地のポートフォリオは、表面が傷みやすく補修も出来ないので2年で替えていた。その後使ったアパレルブランドのブリーフケースはPCを持ち歩くにはヤワ過ぎて、やはり2年ほどで駄目になるのだった。

 確か35歳を過ぎた辺りだけど、何かのきっかけできちんとした革の鞄を持ちたいと思うようになり、だからと言って10万以上もする鞄は馬鹿らしい気もして、5万いくらのアクアスキュータムを買った(調べたら3年前だったが)。

 そして気付いたのは、2万の物は2年で駄目になるが、5万の物も、直せるというだけの違いでやはり2年で壊れるということだった。

 それでも気に入った鞄なので買い換えるにしても同じ物にしたかったところだが、なにせメーカーに緑色を欠番とされてしまったのでそれも叶わぬことになってしまった。

 と、いう訳で若干方向性を変えてこれにした。トライオンのFR308。何かライトウエイトのスポーツカーみたいな名称である。

 一見ナイロン地にも見えるが革の塊である。野球グラブと同素材だそうである。厚みがある割には柔らかい。側面が緑色になっており、ちょっと婦人用みたいにも見える。同じ緑色でも以前は敬遠していたライム系のグリーンだが、自転車ウェアで慣れてしまったせいか、この頃は結構好きなのである。サイズがやや小さいのだが、目をつぶることにした。

 ま、しばらくの間よろしく頼むよ。


ちなみにいつもの百貨店ではなく新宿ハンズで購入(税込26,250円)。


その後に寄った訳ではないが、何の気まぐれか花園神社大酉祭の一の酉前夜祭を覗いた。今年は三の酉まであるんだな。

読書 藤沢周「スミス海感傷」集英社文庫(再読)

ここに収録されている7本の短編は、芥川賞受賞作「ブエノスアイレス午前零時」を挟んだ時期の作品。もっとも、雰囲気が様々なのは、その事よりも掲載紙が多種だからと思われる。『銀座百点』に掲載の「Coffee and Cigarettes 3のトム・ウエイツについて」は特に藤沢ぽくないが、たまにはこういうのも良い。


読書 藤沢周「愛人」集英社文庫(再読)

再読月間と言っても藤沢周の文庫を全て読むわけではなく、予めこれとこれは飛ばそうと考えていた本もある。それが「藪の中で…[ポルノグラフィ]」と、この「愛人」だったのだが、うっかり途中まで読んでしまった。若い女に嵌って身を持ち崩す四十男の話、とだけ書くと身も蓋もないな。

 


小隊司令部発

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